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Vol.49「読まずに書く人」と、「読んで書く人」の格差を解消するには

他人の句に触れてみるなら、アンソロジーをお試しあれ

  • 千野 帽子,堀本 裕樹

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2012年2月3日(金)

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 明日からテレビで「暦の上では春ですが…」を何度聞かされるのか…いっそ禁止にしてほしい? そんな節分の日、かわずくんにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか? 今週は大反響を呼んだ(「人の作品を読まない人の作品が、みんな似ている理由」)の続き、チノボーシカ先生のマッハ575ですよ!

マッハ22.コンピレイション本(アンソロジー)で手軽に俳句を「お試し」してみる。

 日直のチノボーシカです。

 前回予告したとおり、先人の句を読むための近道である「アンソロジー」の話をしよう。

 特定の季語で俳句を作ろうとするときにまずすることといったら、歳時記に載っている例句を読む、ということだと思う。「先人の俳句を読む」ということの最初の一歩はこういうものだ。

 というのも、「マッハ7」で私の最初の作句体験(いきなり歳時記を渡されて「15分あげるから作れ」と言われた)を書いたとおり、俳句というのはたいてい「たくさん読む」前に「ちょっと読んだだけで、まず作ってみる」ものだからだ。

 そうやって歳時記を読み読み作ってみても、自分の俳句がイマイチ広がらないということもある。というか、たいていは広がらない。

 そういうときにこそ、もっと幅広く俳句を読むチャンスだ。

 では、だれのどの俳句を読めばいいのか。

 ここでいきなり書店の俳句コーナーに行って、そこに並んでいる句集を手に取ろうにも、そもそもどの俳人の句集をよめばいいのかわからない。それに、俳句の世界で注目され俳句史に刻まれたような有名句集は、そこにはないことが多い。

 というのも、句集というものはたいてい自費出版であって、有名俳人のものだって商業出版でないケースが多い。俳句の世界で名高い句集が、初刷の在庫がなくなると同時に二度と市場に出回らない、そして出回らないまま俳句の世界では名高いままであり続け、古書価格が法外につり上がっていく、なんてことは当たり前なのだ。これは短歌や現代詩でも大きく異ならないと思う。

 伊藤園「お~いお茶」新俳句大賞には171万句以上の応募があるし、日航財団の全国学生俳句大会には21万句の応募がある。そして1年間に全国の俳誌に掲載されたものだけで10万句くらいあるという話もある。最後のものは掲載されたものだから、その背後には投句されたけど掲載にいたらなかった句が何倍もあると想像される。これにウェブ上に垂れ流されるポエマーさんたちの俳句が加わる。

 作っている人がこんなに多いのに、句集がなぜ売れないか。

 理由はいろいろあるだろうけれど、それは小説(書いて発表する人の数<書かずに読む人の数)とは逆に、詩歌では

書いて発表する人の数 > 書かずに読む人の数

だからであり、そしておそらく書いて発表する人のなかでも、

読まずに書いて発表する人の数 > 読んで書いて発表する人の数

ということになっているからだと思う。変な世界でしょ?

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