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断言します ゲーム市場の次のヒットは「女性向け」

第2回 隠れた巨大ビジネス「カードゲーム」が語る未来

2012年2月10日(金)

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 前回【第1回】 トレーディングカード・アーケードゲームの実力から読む。

 さて、トレーディングカード・アーケードゲーム(TCAG)は、ゲーム機としてカウントされていません。お金を払うとカードがもらえる自動販売機みたいなものとして分類されているのです。メディアが注目し、大々的に報道されるような「家庭用ゲーム機の展示会」に、ほとんど出展されないのは、自動販売機と分類されているためです。また同様に、ゲームセンター用のゲーム機(アーケードゲームなど)の展示会にも、あまり出展されません。

 このためメディアに取り上げられることは少なく、あたかも存在しない(あるいはニッチな市場である)かのように思われがちなのです。海外のメディアにいたっては、日本にそのような巨大なゲーム市場(分類上はゲームではないですが)が存在することにすら、気付いていないかもしれません。

 2000年代の半ばくらいから、「家庭用ゲーム機市場の売り上げが落ちている」というデータが出るようになり、日本のゲーム市場は縮小している! 弱体化している!と分析する評論家の方々もが出るようになりましたが、それは正しくないのです。

 日本には、ゲーム市場には含まれないことになっているけれど、「消費者はれっきとしたゲームとして楽しんでいるもの」が、たくさんあるからです。(例えば「たまごっち」なども、そんな商品のひとつです)。

 だから、ゲーム市場の数値が伸び悩んでいたら、そのような「ゲームとしてカウントされない商品が産み出す市場」をチェックしなければいけないのです。2000年代の半ばならば、まさしくTACGが爆発的なムーブメントになっていたタイミングです。こちらの市場に大ヒット作が出たため、お金の流れが変わっていただけだった、ということがわかるのですね。

キッズを見ると「10年後にはやるものがわかる」の法則

 しかも、キッズ向けTCAGのような市場には、デジタル・エンタテインメントの未来を予測するヒントが、たっぷりと隠されています。キッズ層は、未来のゲームビジネスの顧客だからですね。彼ら・彼女らがどんなゲームに夢中になり、お金を使っているかを知ることは、とても大事です。

 キッズが夢中になるものは、5~10年後に、全国的にヒットする!

 というのは、ゲームビジネスの鉄則です。

 例えば1996年。世の中全体がプレイステーションに注目し、そのすごいグラフィック性能などを評価し、ゲームの未来像を解説している中で、キッズたちはチープな画面の携帯ゲーム機で「ポケットモンスター」に夢中になりましたよね?

 それから、およそ10年後。ゲーム市場は、どうなりました?

 ゲームビジネスの覇者となったのは、携帯ゲーム機であるニンテンドーDSでした。画質の美しさなどを高めていった据え置きゲーム機の上に立ち、全世界でもっともヒットしたゲーム機として君臨したのです。

 このことからもわかるように、大人たちが「すごい」と評価するものではなく、キッズたちが「面白い」と夢中になるものが、大抵の場合、将来的には勝利するのです。これはゲームビジネスの鉄則といっていい。

だから、ときには、ちゃんとキッズ向けTCAGにも、注目しておく必要があるのです。「甲虫王者ムシキング」で巨大ムーブメントが起きてから、そろそろ10年がたちました。既にTCAGは、日本のゲームビジネス全体に、いろいろな多くの影響を与えるようになっているのです。

ソーシャルゲームの原点はTCAGにある?

 そんな視点から、もう一度、TCAGの特徴を確認すると、面白いことが見えてきます。

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「断言します ゲーム市場の次のヒットは「女性向け」」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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