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「女子」はもう、チョコレートを配らない

2012年2月10日(金)

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 今週は時期がぴったりなのでバレンタイン商戦の行方について書こうと思っていたのだが、なんだか出鼻をくじかれている。

 発端はツイッターだ。
 お察しの通り、入り浸りなのだ。困ったことだ。せっかく2ちゃんねるから足を洗って真人間に一歩近づいたのに、予後がこれではなんにもならない。
 SNSへの依存は、単純なネット依存と比べて、「やりとり」への依存を含んでいる分だけタチが悪いかもしれない。

 単純なネット依存は、活字中毒とそんなに変わらない。どっちにしてもこっちのキャパシティー(容量)に限度がある以上、たいしたことにはならない。
 が、コミュニケーションへの依存には限度がない。
 われわれは、ラッキョウを剥くサルみたいに、コール&レスポンスの泥沼にはまってしまう。とても厄介なことだ。

 タイムラインを漂流してきたのは、ジャストミートなバレンタイン情報ではない。バレンタインデーに向けて「女子力」を高めるという設定で書かれた記事だ。

 具体的に申し上げると、『最近の女性誌は来るところまで来ていて、「女度アップ」のために「粘液力」をチェックせよ! みたいな最終局面に到達しているぞ』というご報告のツイートが届いたのである。

 粘液力?
 なんだそりゃ…と思った人は、「粘液力」「フランス女性」あたりをキーワードに検索してみてほしい。たぶん該当の記事にぶつかると思う。
 ……記事について、あえて感想は述べない。ただ静かに絶句しておく。

 記事から伝わってくるのは、「女性誌はオッサンが作っている」という、いがらっぽい後味みたいなものだ。前々から疑っていたのだが、どうやら私の観察ははずれていなかった。いったいどこの女性がこんな記事を書くというのだ? オッサン以外の人間がこんな特集企画を考案するはずがないではないか。

 念のために、知り合いの編集者に問い合わせてみた。
 と、先方の返事は、私の予断と若干違っている。

「確かに女性週刊誌の関係者に男が多いのは事実ですけど、月刊誌の編集部は女性の比率が高いですよ」
「ホントですか?」
「ええ、少なくともこの十年ぐらいは編集長も含めて女性が主力です」
「それ、対外的なアナウンスで言ってませんか? なんというのかほら、読者の夢を壊すな的な意味の…」
「いえ、本当です。でも、夢を壊すようでアレですけど、雑誌を作ってる女性はオッサン化するから、結局は同じことですよ」
「どういう意味?」
「いや、そのまんまの意味です」

 ……オッサン化か。
 そう言われてみれば、私自身、何人かのオッサン女性編集者を知っている。
 事情も、ある程度見当はつく。

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「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」のバックナンバー

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「「女子」はもう、チョコレートを配らない」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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