みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
クルマでも何でもそうですが、道具の“手入れ”は非常に重要です。
買ったら買いっ放しというのが一番いけない。多くの工業製品は、たくさんの人に向けて作られている“汎用品”ですから、快適に使うには自分仕様にカスタマイズする必要がある。さらに使用が進むに連れて様々な部分が劣化してきますから、メンテナンスもしなければいけない。
スキーのブーツなどはカスタマイズとメンテナンスが必要な製品の代表選手でありまして、これを怠ると上達の大きな妨げになります。いや、妨げどころかヘタをすれば事故や怪我にもつながりかねません。ですからしっかりとした“ホームドクター”を見つけて、キチンとした手入れをしていかなければなりません。
先シーズンの終了直前に購入したHEADのブーツ。どうもしっくりこないので、このたびカンダハー町田店に緊急入院と相成りました。青山のなるきよ氏によく似ていますが、彼は店長の鈴木くん。ブーツのスペシャリストであります。
ポリウレタン製のシェルをドライヤーで加熱して柔らかくしているところ。こうした上でプレス機に掛け、各々の足の形に併せて変形させていくのです。ヘボな店に頼むと取り返しのつかないことになりますからね。お店選びは慎重にせなアカンです
彼が使っているドライヤー。一見すると普通のヘアドライヤーと変わりませんが、ヒーティングガンと呼ばれる工業用のドライヤーで、温度は最高で400度にもなるそうです。こんなので髪を乾かした日には、一発でボビ男みたいなチリチリ頭になってしまいます。
ボビーといえばホイットニー・ヒューストン。残念な最後でしたね。あちらの(Kマートのレジ前に並んでいるような)スキャンダル誌には時折酷い写真が出たりしていましたが、ここまで薬物依存が進んでいたのでしょうか……。ご冥福をお祈りします。
で、ヒーティングガンで加熱したシェルをプレス機で塑性変形させているのがこの写真。ここでヘタ打つと、それこそブーツがオシャカになりかねません。慎重に慎重に……
スキーブーツは外側のシェルと内側のインナーブーツの二重構造になっています。そして大抵の場合、インナーの下にインソールが敷いてある。今回はそのインソールも交換してもらいました。スキーブーツでもラン用のシューズでもそうですが、初めから入っている既製品のインソールは意外とお粗末なものが多いようです。これを適切なものに交換すると劇的に滑りや走りが変わってきます。
左上がインナーブーツで、右上がシェルですね。で、左下がもともと入っていた既製品のインソール。HEADの場合“お粗末”とまでは言いませんが、それでも改善すべき点は多い。今回は鈴木くんもオススメの新進メーカー
BMZの製品に交換してみました。何でも技選(技術選手権の略です)の選手使用率61%なんですと
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フェルディナント・ヤマグチ
フェルディナント・ヤマグチです。皆様と同じようにビジネスの最前線で仕事をする傍ら、アチコチの雑誌で連載を持っています。つまりクルマ業界に接してはいますが、本業ではない。首まで浸かっていない故、かえってギョーカイのシガラミや仕来りを超越して、好き勝手なことを書き倒すことが出来る微妙且つナイスなポジションに立っています。もちろん皆様と同じように昔からクルマが大好きで、学生時代はかなり無理をして懸命にクルマを購入したクチでして、一番最初に買ったのは、初代RX-7でした。最後は青山墓地の前で追突され大破してしまいましたが、あれは良いクルマでした。本業はかなり堅い会社で管理職を務めるリーマン稼業なものですから、顔出しNG&ペンネームで失礼いたします。や、そう警戒なさらないで下さい。決して怪しい者ではございませんので。
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつかりました。どうぞよろしくお願いします。
なに、“考える”と言ってもそれほど大袈裟なことではありません。クルマはこれからどうなって行くのか。現在売り出されているクルマは何を考え、何を目指して開発されたのか。実際にクルマに乗り、開発者に会ってお話を伺い、販売現場からの声にも耳を傾ける……。ビジネスはビジネスとして事実をしっかりと捉まえた上で、もうちょっとこう明るく楽しくクルマを味わって行こう、というのがこの「走りながら考える」の企画意図です。
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