• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

原発不稼働の危機に、メタンハイドレートは救世主になりうるか

改めて考えるニッポンの海底資源

  • 片山 さつき

バックナンバー

2012年2月17日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2月9日、自民党に資源確保戦略プロジェクトチームが立ち上がり、私が座長を務めることになった。

 プロジェクトチームが立ち上がったそもそものきっかけは、民主党が東日本大震災の復興財源を確保するため、エネルギー特別会計が保有する、国際石油開発帝石と、石油資源開発という2つの上場会社の株を売却対象に挙げたことにある。
 旧石油公団の民営化で、石油公団の事業は国際石油開発と石油資源開発に移管、石油資源開発は2003年、国際石油開発は翌2004年に上場している。
 国際石油開発の方はその後帝国石油と合併、エネルギー特別会計が29.3%を保有している。もう1社の石油資源開発は34%をエネルギー特会、4.9%を国際石油開発帝石が保有している。

 単にこの2社の株式の放出をどうこう言うのが、プロジェクトチーム発足の目的ではもちろんない。一向に明確なエネルギー戦略の青写真を描けない民主党に代わり、自民党としての考え方を打ち出そうというのがその目的である。

 国内で稼働中の原子力発電所は、1月末時点で3基。この3基も今年4月末までに全て止まると見られる。天然ガスは震災前までは、エネルギーの国内供給量の2割弱を担う存在だったが、原発の停止でその比重は急速に高まっている。

 その中で、資源国から液化天然ガスを購入せざるを得ない我が国にとって、日本近海に多く埋蔵しているメタンハイドレートの開発、実用化は前倒しで進めるべき状況にある。

世界初の商業実験に辿り着いたメタンハイドレート

 メタンハイドレートは化石燃料の一種だが、二酸化炭素排出量は石油、石炭の半分と言われる。超低温、超高圧の条件下で安定している氷状の物質で、液体ではない。基本的に海底に分布し、地上では永久凍土の中に希に存在する。
 水分子でできたカゴの真ん中にメタン分子が入っているような物質で、燃やして分解するとメタンガスが出るので、これを有効利用できないか、というわけだ。

出所:JOGMEC
出所:JOGMEC

 日本は石油資源には恵まれなかったが、メタンハイドレートに関しては、日本近海は世界有数の埋蔵地域だ。

 東海沖から熊野灘にかけての東部南海トラフは最も調査が進んでいる場所で、経済産業省はここをモデルケースとして調査、研究を進めてきた。
 この東部南海トラフのうち、全体の6分の1にあたる調査対象海域だけでも約1.1兆立方メートルのメタンガスに相当するメタンハイドレートが埋まっていることが分かっている。この量は2005年時点での日本の年間ガス消費量の約13.5年分に相当する。

コメント6件コメント/レビュー

掘削技術の解説等大変興味深く読みましたが、海底掘削が地盤に与える影響など未知数の部分も多いと思いますので、可能な限りの慎重さをもって事業を進めていただくことを願います。眼前の石油危機だけを見て急くことのないよう。(2012/02/17)

オススメ情報

「片山さつきの政治家日記」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

掘削技術の解説等大変興味深く読みましたが、海底掘削が地盤に与える影響など未知数の部分も多いと思いますので、可能な限りの慎重さをもって事業を進めていただくことを願います。眼前の石油危機だけを見て急くことのないよう。(2012/02/17)

イランのホルムズ海峡封鎖リスクを考えるならば、【東シナ海のガス海開発】を明日にでも開始しなければなりません。今年の夏に向けて、どこかの国に遠慮している時間はあまり残っていないと思います。 それと、【原発技術者の韓国企業への流出】も食い止めなければなりません。それこそ、韓国企業が提示した額の倍でも構いません。将来の日本のエネルギーを韓国に握られたくないのならば。(2012/02/17)

一向に明確なエネルギー戦略の青写真を描けない民主党に代わり・・・と言っているが、自民党は青写真を持っているのか。五十歩百歩じゃないですか。■下敷きにしている文章がしっかりしているので、間違いはないと思うが、後段「炭化水素からメタンを作る・・・」生物の話が出てきていますが、メタンも炭化水素ではないか。■国家のエネルギー戦略について語ろうとするのであれば、過去の自民党の「原子力一辺倒のエネルギー戦略」について大いに反省してから物申していただきたい。メタンハイドレートに固執するのではなく、他の エネルギー源についても語らなければ政策とはいえないのではないか。エネルギーに関心を持つ日経の読者であれば、今回の記事内容については熟知していると考える。目新しさは全く感じられなかった。(2012/02/17)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

経営者が理解できない事業は手掛けてはいけないというのが、多角化の反省です。

中里 佳明 住友金属鉱山社長