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ゲームキャラが現実の世界に登場する時代

「話しかけてくるゲーム」から読み解くゲームの未来(中)

2012年3月1日(木)

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 「Newラブプラス」発売日となった2月14日。ソフトの購入や、ショップ店頭で行われたトークイベントとは別のところに、別の行列が作られました。セブン-イレブン 秋葉原センタープレイス店の前に、スマートフォンもしくはニンテンドー3DSを持った、多くのファンが集結したのです。

 誰もが、スマートフォンやニンテンドー3DSを手に、群がるようにして店頭のポスターを見つめていました。その様子を見ていても、なにをしようとしているのか、まるで理解できないでしょう。

 じつは、そこではゲーム内に登場する“カノジョ”たちから、チョコレートを手渡してもらえるイベントが行われていました。

 スマートフォンやニンテンドー3DSを通して、セブン-イレブンの店頭にあるポスターを見ると、実際の風景の中に“カノジョ”が登場し、チョコを手渡してくれるのですね。先着300名には、本当に「店で、本物のオリジナルチョコが手渡される」というサービスが行われたため、小雨の降る中、行列が作られることになったのです。(注:このイベントが行われたのは2月14~29日まで)

 うわ…なんか気持ち悪い…などと思うことなく、ぜひ冷静に考えてみてください。これ、ちょっと斬新なことをやっているんですよ。

 これまでにも、ゲームソフトと商品(や企業)のタイアップが行われたことがありますが、「ゲームのキャラクターが、現実世界の中に登場する」という形をとり、その場所にファンたちを集めることに成功したイベントは、過去にあまり例がないのです。

ゲームソフトと商品のタイアップの歴史

 これまで、ゲームソフトが企業とタイアップするときには、ゲームの中に商品(や商品の宣伝)が登場するという形をとるのが一般的でした。映画やテレビドラマの中の小道具として商品が登場することで、それが宣伝になる、といった手法ですね。

 古くは任天堂の「マリオブラザーズ」(ファミコン)に永谷園のロゴが登場するもの(通称「永谷園マリオ」)がありました。セガの格闘ゲーム「ファイティングバイパーズ」にペプシマンが登場したり、KONAMIの「メタルギアソリッド」シリーズ(PS2など)に実在の商品(カロリーメイトなど)が登場する、といった例があります。

 しかし「Newラブプラス」はちょっと違います。ゲームの中に商品が登場するだけでなく、特定の「場所」と組むことにより、そこに人を集めることを可能にしているのですね。

 シリーズ前作「ラブプラス+」では、ゲーム内で“カノジョ”と1泊2日のお泊まり旅行に行くイベントがありました。旅先は熱海でした。ゲームの中に、実際の熱海の風景が登場し、そこでカノジョとデートするという物語が用意されたのです。

 このため、ゲーム機を持って現地に向かい、ゲームの中でデートするのと全く同じように熱海を体験するファンがたくさん出てきて、ニュースになったことをご存じの方もいるかもしれません。持ち運べるゲーム機だからこそ実現した、かつてない光景が生まれたのですね。ゲームが「特定の場所」と組むことにより、観光産業に影響を与えることになったのです。

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「ゲームキャラが現実の世界に登場する時代」の著者

野安 ゆきお

野安 ゆきお(のやす・ゆきお)

ゲームジャーナリスト

ファミコン時代からゲーム業界に参加。1000本以上のソフトを体験し、100冊を超えるゲーム攻略本制作に参加している。ゲーム雑誌編集部、編集プロダクションを経て、現在はフリーランスとして活動中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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