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3・11は「無理すんなよ」と言う日にしよう

2012年3月9日(金)

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 今週は時事問題には触れない。何の話をしても、身が入らない感じがするからだ。それほど、世間のメディアは、震災一色になっている。予想通りだ。

 当欄としては、前回のうちにこの話題を片付けておいて正解だったと思っている。
 ん? 「片付ける」という言い方は、不謹慎だろうか。
 私はそう思わない。

 震災には、様々な側面がある。たとえば、瓦礫の処理は、「片付ける」という実務的な態度で臨まないとどうにもならない。

 瓦礫は、被災地の問題ではない。被災地の外側で暮らしているわれわれの問題だ。瓦礫が片付いていないということは、われわれが被災地の人間を瓦礫の中に放置していることを意味している。とすれば、瓦礫を受け入れることさえせずにいるわれわれが、「復興」などといううわついた言葉を使うべきではない。その前に片付けるべきものを片付けなければならない。復興や希望について語るのはその後の話だ。

 ツイログ(twilog)というサイトを覗いていて、面白いものを見つけた。
 ツイログは、ツイッターの書き込みをアカウント別に自動記録(ログ)するサービスで、このサイトに登録しておくと、本来なら時間とともに流れ去ってしまうはずのつぶやきを集積しておくことができる。

 ツイッターの面白さは使い捨てのアドリブにある。その意味からすると、記録を残すという作業自体が、なんだか本末転倒に思える。

 が、ひとたびデジタルの世界に足を踏み入れた者は、記録を残さないという選択肢を受けいれることができない。まして原稿を書く稼業の人間にしてみれば、うたかたのツイートといえども、フレーズはフレーズだ。どうしてむざむざと捨てることができようか。揮発性メモリが忘れようとしてもクリエーターの貧乏性がそれを許さない。

 無論、ログはクズだらけだ。見に行ってみればわかる。分け入っても分け入ってもクズの山。クリックするたびにがっかりする。とてもじゃないが再利用できるようなタマではない。

 とすれば、思い切って捨てることが、新しい世界を獲得するための第一歩になるはずだ。断舎離のおばさんの言っている通りだ。

 クズの山の中に宝石が隠れているという考え方は、前提からして間違っている。むしろ、われわれはクズの山を捨てずにいるおかげで、宝石を見失うリスクを冒している、と、そう考えなければならない。

 それでも、私は、捨てないだろう。
 絶対に捨てない。見つけられない場所に宝石が眠っている。そう考えれば、それほど確かな財産は無い。いま、この手の上にある宝石は、見せびらかすか売り払う以外に使い道がない。そんな夢のない宝石に用はない。

 話をツイログに戻す。
 ツイログの機能のひとつに「スタッツ」というのがある。これは、文字通り「統計値」(“Stats”は“Statistics”の略)のことで、ここのメニューに入ると、ツイッターに関する様々な統計データを、表やグラフのカタチで確認することができるのである。

 その「スタッツ」で「月ごとのツイート数」というのを確認してみる。と、おお、私がツイッターに参入して以来のこの10カ月ほどのツイート数が棒グラフとして表示されている。

コメント47件コメント/レビュー

この時点でのコメントで,お一人だけいるようでしたが,今回のお話は全く面白くありませんでした.アリキタリノ”無理するなよ”という言葉をやはり震災の被害者を主な対象として送るという想定の範疇にあって,マスコミがこぞって言い立てているだけの同情の言葉だと思います.その同情心は理解できて,ただただ正しい言葉なのですが,その後の具体的な行動に結びつかないところが残念です.瓦礫のことは賛成です.全国で引き受けるしかない.しかし,無理するなよという言葉だけで済まそうとする私たちが絶対多数だと,ただの言霊の国ということではないでしょうか.(2012/03/10)

「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」のバックナンバー

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「3・11は「無理すんなよ」と言う日にしよう」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

この時点でのコメントで,お一人だけいるようでしたが,今回のお話は全く面白くありませんでした.アリキタリノ”無理するなよ”という言葉をやはり震災の被害者を主な対象として送るという想定の範疇にあって,マスコミがこぞって言い立てているだけの同情の言葉だと思います.その同情心は理解できて,ただただ正しい言葉なのですが,その後の具体的な行動に結びつかないところが残念です.瓦礫のことは賛成です.全国で引き受けるしかない.しかし,無理するなよという言葉だけで済まそうとする私たちが絶対多数だと,ただの言霊の国ということではないでしょうか.(2012/03/10)

予想に反して?これだけ賛同のコメントが溢れる、ということは、世の大半の人は既にレッドゾーン振り切り、無理しまくり!ってことなんだと思った。(2012/03/10)

私だったら『マイペンライ』かな~。でも、やるべきこと、事実に基づいてきっちりと。瓦礫の問題は、その拡散させ方に無理があると思うので、再考が必要かと。汚染の酷い場所のは拡散させない。ある程度なら、同程度の所までで処理する(沖縄に運ぶだけで費用も嵩むだろうし)。地元で出来る事は地元で(新産業が生まれる)。そういうことを考慮しないから、無用の軋轢や汚染拡大に繋がるのだと思います。(2012/03/10)

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三品 和広 神戸大学教授