• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「話を聞いて」福島の高校生の思いを表現

相馬高校の舞台「今 伝えたいこと(仮)」に反響

  • 藍原 寛子

バックナンバー

2012年4月25日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 地震と津波、原発事故、放射能問題で、学校生活も日常生活も大きく変わってしまった浜通りの高校生の不安や思いをありのままに描いた舞台が話題を集めている。制作したのは相馬高校放送局の2年生女子6人で、タイトルは「今 伝えたいこと(仮)」だ。

 震災から1年の3月11日に東京都内の笹塚ファクトリーで初上演されたのに続いて、4月15日、福島市の映画館「フォーラム福島」で開かれた「イメージ福島Vol.5」の中で県内初上演され、観客の大きな拍手を集めた。

会話の中で何が地雷になるか分からない

熱演する相馬高校放送局の3人

 昨年の3月11日は、6人にとって中学校の卒業式の日だった。高校に入った彼女たちは、震災から1年後、高校入学から丸1年で、「自分たちが今思っていることを伝えたい」と、震災後の高校生の日常生活を描いた舞台を完成させた。

 タイトルの「今 伝えたいこと」は、6人の思いをそのまま表現した。最後につけた「(仮)」には、現在も続いている現状があること、直前まで何度も手直しをした作品で、本当の終わりがないテーマでもあるという意味を込めた。

 「ニュースとかで原発のことを放送しているのを見ると、原発で騒ぐのは大人たち。大人は『未来を背負う若者』とか言うけど、子どもの話は出てこない。未来を背負うべき子どもの意見をどうして聞かないんだろうって」(麻希役:但野仁美さん)

 「私達の学校には、警戒区域とか、いろんなところから転校してきた子がいる。『最近、うち、家具全部変えたんだ』っていう何気ない会話で、『ああ、家が流されたんだなあ』って分かったり、ちょっとした会話で地雷踏んじゃう。そう、会話の中で何が地雷になるか分からない」(望美役:伏見薫さん)

 上演のあとの出演者トークのなかで、但野さん、伏見さんは作品に込めた思いを語った。

 物語は震災後の浜通りの高校が舞台で、主人公は仲良しの女子高生3人組。3人はいつも一緒に過ごし、ふざけ合ったり、笑い合ったりしていた。それでも時々、震災のことを話すことがあった。

 「震災があってから不便になったし、大変になったよね」
 「電車も復旧してないし、道路整備も遅れてるし。自転車で車道走るのも大変だよね?」
 「復興、復興って言う割には、相馬とか全然復興なんてしてなくない?また人口が減ったらしいし。でも今に始まったことじゃないし。今の福島で雇用があるなんて考えている人いると思う?特に原発に近いところに」
 「もしも、また原発でトラブルが起きたら、今度こそ私達、避難しなくちゃならなくなる」
(登場人物のセリフより)

コメント2

「フクシマの視点」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長