• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

異才!オバマ大統領が持つ「異なる意見をまとめる力」

『オバマを読む』の著者に聞く

  • 大野 和基

バックナンバー

2012年5月22日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 今秋、アメリカで大統領選挙が行われる。オバマ大統領が再選されるかどうか、全世界の耳目が集まっている。

 オバマ大統領はこれまでのほとんどの大統領と違い、アカデミズムの環境で成長してきた。そのオバマ大統領を深く理解するには、彼の思想がどこから来たかを知るのがベストである。彼の著作や演説を丹念に読み込み、『Reading Obama(『オバマを読む』)』をものしたクロッペンバーグ氏にオバマ大統領の政治観、今後の進路について聞いた。

Reading Obama(『オバマを読む』)』を執筆するために、バラク・オバマ大統領の過去のスピーチや自伝などをたくさん読んだと思います。思いがけない発見はありましたか。

クロッペンバーグ:たくさんありました。彼について分かったことのほとんどは、リサーチをするまで知りませんでした。例えば、オバマ大統領は成長するにつれて、作家になろうという夢を持っていました。

 このことは大学時代のオバマ大統領を知っている人や、シカゴで働いていた時の彼を知っている人、彼がロースクールに通っていた時を知っている人にとっては自明なことでした。当時の彼は、書くことに情熱を持っていたのです。

オバマ氏は思想に興味を持ち、作家を目指していた

ジェイムズ・クロッペンバーグ
ハーバード大学歴史学教授、専門はアメリカとヨーロッパの思想史
コロラド州デンバー生まれ。ダートマス大学卒。スタンフォード大学で修士号取得。
著書に「Reading Obama(『Reading Obama(『オバマを読む』)オバマを読む』岩波書店)」

 オバマ大統領は、アメリカで政界に入るために立法補したことのあるほとんどの人よりも、ずっと知的な人だと思います。大勢の前でスピーチをするのがうまい政治家は昔からいますが、そういう人は読書や執筆にあまり関心がありません。でもオバマ氏は昔から、思想に対して本当に真剣に関心を持っていた人です。

 高校生の時でさえも、彼を突出させたことの一つが思想に関する関心でした。特に目立つほどいい生徒ではありませんでしたが、彼を教えた教師たちは、彼が多くの読書をし、まれなほど思考深い若者であったことを理解していました。これは彼が大学に行っている時にも、ロースクールに行っていた時にも当てはまります。彼の教師たちは、オバマ青年が読書家として、そして執筆家としての才能を持っていることに気づいていました。

 オバマ大統領の自伝『The Audacity of Hope(邦題:『合衆国再生-大いなる希望を抱いて』)』を読んだ時に、アメリカ史に対する彼の知識の豊富さや政治思想に対する理解の深さに感心しました。例えば、憲法についてこう書いている。「憲法は、憲法会議や批准会議の過程における対立の根深かったために余儀なくされた、いくつもの妥協から生まれた」。同書にはさらに、哲学的プラグマティズムと熟議デモクラシーとが共鳴しあう理由として「いかなる法律も究極のものであったためしはないし、いかなる対立も本当に終結したことはない」と書いている。これは驚きでした。

コメント0

「著者に聞く」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本全体として若い世代にもっと所得の分配をしていくべきだと思う。

川野 幸夫 ヤオコー 会長