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大飯ぐらいは働かさなきゃダメか?

2012年6月1日(金)

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 大飯原発が再稼働するようだ。
 昨日(5月31日)からの報道を見ていると、「再稼働は既に決定事項」という扱いだ。各メディアとも、そういうニュアンスの伝え方をしている。
 期日は、6月上旬が有力らしい。
 本当だろうか。
 だとすると、ずっと前にあらかじめ決まっていたのでなければ不可能なスケジュールだと思うのだが。
 考え過ぎだろうか。

 これまで、再稼働に反対の姿勢を示していた橋下徹大阪市長も

「上辺や建前論ばっかり言ってもしょうがない。事実上の容認です」

 と、ここへ来て、にわかに容認に転じている。朝日新聞の朝刊を見ると、

「この夏、どうしても(電力不足を)乗り切る必要があるなら、暫定的な安全判断かもわからないけれども、僕は容認と考えている」

 と、報道陣に語ったのだそうだ。
 唖然とする。
 まるで土手で殴り合ったあとに、笑って肩を組む青春ドラマのパターンだ。
 というよりも、市長は、自分のこれまでの発言が、「うわべだけの建前論」だったということを自ら認めた形に見える。
 
 振れ幅の大きい出来事は、事態が決着した時点から振り返ると、茶番劇に見える。
 今回の例で言うなら、再稼働ははじめから決まっていた話で、これまでの紆余曲折は、ここに着地するための、伏線だったということだ。

 誰かがシナリオを書いていたと決めつけているのではない。
 出来レースだったと言いたいのでもない。
 が、おそらく、かなり早い時期から、関係者の間で、ここに至る結論は、共有されていたはずなのだ。

 とすると、関西広域連合(←やくざみたいだな)の面々は、それぞれに独自の主張を展開する構えで模様眺めをしつつ、実際のところ、夏前の再稼働に向けて粛々と調整をすすめていたことになる。

 私は、陰謀論を開陳しているのではない。
 ただ、関西電力の電力供給能力が、真夏のピーク時の需要をまかない切れないことがはっきりした時点で、今回の結末はある程度見えていたということを申し上げている。

 関西の電力需要について、「いや、本当は足りている」と主張する人たちがいることは承知している。
 その通りなのかもしれない。
 でなくても、関西電力が、昨年の夏以来、全力で代替電力の確保に努力していたのかどうかは疑問だ。

コメント99

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「大飯ぐらいは働かさなきゃダメか?」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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