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Vol.71 「人の話を聞かない人」は、なぜ聞かないのか?

「自分の事情」を言わないと、なんでも上達が早くなる

  • 千野 帽子

  • 堀本 裕樹

バックナンバー

2012年7月20日(金)

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 「マッハ575」と「堀やん先生の選句物語」、レギュラー連載はすでに終了した「飛び込め! かわずくん」。しかし、1年半の連載であとひとつ、やっていないことがありました! それは「千堀対談」。

 かわずくんと日経ビジネスアソシエ連載「投句教室575」のために誕生した、千野帽子と堀本裕樹のユニット、「千堀」。投句教室以外での対談は今までなかったんですねー。連載を締めくくる初めての千堀対談、前後篇でお届けいたします。

 7月某日、都内某所に集った千堀と連載管理人YとA、まずはこれまで特選、秀逸、佳作となった句をリストアップ、見直すことから始めました。最初は落ち着いて投稿された俳句について語り合っていたお二人なのですが、「記事を読まずに投句してくる人がいるとしか思えない」という発言をきっかけに、俄然話はヒートアップ! どうぞゆっくりお読みください。(連載管理人A)

千野帽子(以下、千野):やっぱり特選は特選になるだけあって、いいわ(笑)。

堀本裕樹(以下、堀本):いいですね。

千野:どれもいい。本当に思い入れがある句がいっぱいありますね、特選には。

連載管理人Y(以下、Y):例えばどれでしょう?

千野:そうですね。僕はやっぱり…。

ファスナーはわたしの線路夏兆す

とち路

何て言えばいいのかな、すごく自由なんだけど同時に季語の邪魔もしないというかね。季語を変な使い方をしないというか、ある程度こっちに自由を、読み手に自由を持たせてくれているというのも、すごくいい。

堀本:その回は僕も迷いましたね。ファスナーの句はいい。きらきらした感じがある。そして「わたしの線路」ですからね。で、迷った末に僕が選んだのは

降りて来よ石段を夏めきながら

で、この句もやっぱり…。

千野:命令形の句ですよね。

堀本:うん。思い出深い句というか、読んで「いやあ、うまいな」と思ったんですよね。「夏めく」というのは、「夏めくや」とか「夏めけり」、「夏めきて」という使い方が多いんだけど、「夏めきながら」という使い方は見ないですよね。

千野:ない。そして言葉の並び順がすごい。アクロバチックな語順ですよね。

堀本:そうそう。

千野:英語の語順だよね、これね。動詞が最初でさ、命令形の。目的語があって、そして「…ing」構文みたいな。

堀本:うん。見事な倒置ですよね。これが効いているな。

千野:すごいよね。

句は評で見方が変わる

Y:私、評で見方が変わったというのがよくありました。例えば堀本さん選のこの句。

新橋に汽笛ひびけり春の宵

樺野午睡

最初は、まあ、何かちょっとクラシックな雰囲気がある句かな、ぐらいに思っていたんですけど……。

千野:僕も日経ビジネスアソシエの「投句教室575」に載った堀本さんの評を読んで、確かにこれは僕が思っていたよりもはるかにいい句だなと思いました。(下記引用)

では今回は僕が特選にした樺野午睡さんの句から。下敷きは「鉄道唱歌」の第一集東海道編第一番の歌詞「汽笛一声新橋を」だと思いますが、うまく熟されていますね。型の良さ、力みのない句風にも惹かれます。

 「新橋」の地名がこの句の要です。「鉄道唱歌」の歌詞の旧新橋駅(今の汐留駅)は、日本の鉄道の始まりの駅。そこに思いを馳せつつ、現在の新橋を見ているような作者の心持ちが感じられますね。懐古的な内容に、漢詩趣味をともなった「春の宵」という季語の情緒もぴったりと響き合っています。

 明治時代、新橋駅の「春の宵」にはどんな人たちが行き交っていたのか。なんだかぼくもタイプスリップして、明治の息吹に触れたくなりました。

出典:「日経ビジネス アソシエ」2012年4月号「千堀の投句教室575」

堀本:一見、何でもないような句に見えるんだけど、ぐーっと深く鑑賞していくと、待てよという感じになって。新橋という地名が「動かない(ほかの言葉と入れ替えられない)」んですよ、これ。

千野:鉄道唱歌の歌い出しを借りて、最小限の力で季語「春の宵」まで持ってくる。

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