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BRZの開発陣は「4WDのスバルがFRを造る」でカルチャーショック

第158回:スバル BRZ【開発者インタビュー編 その2】

2012年8月27日(月)

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 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 誠に申し訳ございません。
 前回お送りした“BRZ開発者編前編”は、諸般の事情で本編の分量が些か少のうございました。スバルの本社ビルで行われたインタビューは、約束の時間を遥かに超えて、同席した広報担当者がヒヤヒヤされるほど長きにわたるものでした。書くべきことは、書いておきたいことは実は山ほど有ったのです。

 今回はその帳尻を合わせるため、文字数がかなり多めになってしまいます。それ故、冒頭にノンビリとヨタを飛ばせるだけのスペースがございません。ヨタを楽しみにお読み頂いている全国の女性ファンのみなさま。今回ばかりはどうかご容赦下さい。

 え?なぜ女性にだけ謝るのか、ですって?当欄はお題目がクルマですから、継続的にお読みいただいている方は圧倒的に男性が多い。数少ない女性読者も、本編が目的ではなく、「ヨタしか読まない」という方が結構な数いらっしゃる。「クルマに興味がないけれど、フェルちゃんのヨタ話だけは読みたいの」と。

 読んで頂けるのはとても嬉しいことなのですが、ビックリマンチョコのチョコの部分は捨ててしまい、シールだけを取っておくような。仮面ライダースナックのスナックはゴミ箱直行で、カードだけ収集されるような……。かような“読まれ方”は、著者としては実にビミョーな心境なのであります。それはともかく、今回はヨタ抜きの本編直行でお届けいたします。

 ここまで書けばそれはもう十分にヨタじゃないのかという話もございますが、スバル「BRZ」の開発者、執行役員スバル商品企画本部長、増田年男さんへのインタビュー後編のはじまりはじまり。

(編集担当Iです。8月上旬に終了しました弟コラム「慶大生と『走りながら考える』」で思わぬどんでん返しが起きるかもしれません。この記事の編集後記で少しご紹介しています)

*   *   *

 スバルが最後に作った“2ドアクーペ”である「アルシオーネSVX」から早20年。社内のノウハウ継承は残念ながら“断絶”の状態にある。クーペの開発に携わったどころか、ヘタをすると触れたこともない若いエンジニア諸氏を、増田さんはどのように束ねていったのか。後編はここからお話を伺おう。

執行役員スバル商品企画本部長、増田年男さん

増田(以下、増):ウチで開発した最後の2ドアクーペがSVX。あの時の経験を持っているエンジニアはもう社内にはいないので、まずは現存のクーペを国産車欧州車を問わず中古でたくさん買ってきて、今の2ドアってどういうものかというのを自分の目でよく見てみろと言いました。自分の目で見て自分の手で触って、もちろん自分で運転して。それから分解もしてしまえって。最後はもうバラバラにして、ぶっ壊してもいいから、と。

フェルディナント(以下、F):バラバラに(笑)。本当にしたんですか。

増:しましたねぇ(笑)。もう勉強しろと。好きにしろと。気に入った部品があったら持って帰っても構わないと。例えばクーペの内装のトリムはどこでどう終わるとか、どういうふうにつながってどういう構成なのかとか、実物を見て触らなければ分かりません。

 今までクーペはやったことがないから知りませんでした、とか言われて失敗されたのでは困っちゃうからね。初めてだから重くなりました、知らなかったから(開発)日程に影響が出ましたじゃ困りますから。とにかく1回2ドアクーペのスポーツカーがどういうものかというのをゼロから新鮮に考えてみたかった。

 スバルはAWDが絶対に安心で安全なドライブができるとずっと言ってきたメーカーです。私もその中で先頭を切ってそう言って来た人間です。だから我々がリアドライブをつくるならば、その意義をきちっと考えて、きちっと決めた上で動き出さなければならないんです。

コメント6件コメント/レビュー

FRが世の中から(国産自家用車から)死滅して幾星霜。FRの操縦性(楽しさ)を誰も知らない世の中で復活を果たしただけでも嬉しい限りですので、スバルの開発陣がFRならではの乗り味を究められなかったとしても苦言は呈すまいと思います。言わばこの車はFRクーペである事が存在価値。理想を言えば、FRの車がいろいろ選べて、スタイルや乗り味やら使い勝手やらを云々出来る世が来ればサイコーですが、このご時世で誰にも(メーカーユーザー共に)経済的メリットの無いFRが販売されただけでも、感謝しなくては。例えるなら、デジカメ時代に新型フィルム一眼、ジェット機時代にゼロ戦やマスタング復活、そんな存在と言ったらちょっと不正確かもしれませんが、いわば過去の形であるFRには現代の車が失った魅力が確かにあり、それは最新FFでも太刀打ちできるものじゃない。FRとして復活を果たした唯一無二の存在なのだから、とにかく手に入れて、あとはそれぞれが好きなように味付けすればよろしいかと。メイサだけじゃなく、運転の楽しさを再発見する人が増えてFRの存在もまた大きくなることを期待しています。(2012/08/27)

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「BRZの開発陣は「4WDのスバルがFRを造る」でカルチャーショック」の著者

フェル

フェル(ふぇるでぃなんと・やまぐち)

コラムニスト

堅気のリーマン稼業の傍ら、細々と物書きの真似事をしております。最近は講演やらテレビ・ラジオへの出演も増えてきました。いったい本業は何なのか自分でもよく分からなくなっています。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

FRが世の中から(国産自家用車から)死滅して幾星霜。FRの操縦性(楽しさ)を誰も知らない世の中で復活を果たしただけでも嬉しい限りですので、スバルの開発陣がFRならではの乗り味を究められなかったとしても苦言は呈すまいと思います。言わばこの車はFRクーペである事が存在価値。理想を言えば、FRの車がいろいろ選べて、スタイルや乗り味やら使い勝手やらを云々出来る世が来ればサイコーですが、このご時世で誰にも(メーカーユーザー共に)経済的メリットの無いFRが販売されただけでも、感謝しなくては。例えるなら、デジカメ時代に新型フィルム一眼、ジェット機時代にゼロ戦やマスタング復活、そんな存在と言ったらちょっと不正確かもしれませんが、いわば過去の形であるFRには現代の車が失った魅力が確かにあり、それは最新FFでも太刀打ちできるものじゃない。FRとして復活を果たした唯一無二の存在なのだから、とにかく手に入れて、あとはそれぞれが好きなように味付けすればよろしいかと。メイサだけじゃなく、運転の楽しさを再発見する人が増えてFRの存在もまた大きくなることを期待しています。(2012/08/27)

うーん、なんか、いろいろ言えば言うほどスバルはトヨタの下請けみたいに聞こえちゃいました。こんな話を空想しちゃいました・・・。・・・「スバルくん、ちょっとスポーツカー作ってくれんかね。いや、ニッサンにもメルセデスにもBMWにもスポーツカーあるじゃろ、ウチだけ持ってないのは、その、ね。エンジンはお宅の水平対抗使えばいい、なんせポルシェと同じだもんな。いや、4WDじゃない、FRでやってくれ。スポーツカーはFRじゃないと本流感ないじゃろ、第一水平対抗エンジンに4WDにしたら、どう考えてもトヨタのクルマには見えんじゃないか。あー、ただ直噴システムはウチのを使ってな、効率がいいし、何よりコストがお宅の半分じゃからな。足回りはそれ、藤原拓海みたいにな、ギンギンのドリフト仕様でいこうや。え、スバルは昔からスタビリティ命です?うーん、じゃあ、コストかかるけどサスのセッティングはめいめいやるか。ところで名前はレビンとトレノでどうじゃ。知名度バツグンだぞ。それだけはご勘弁?じゃウチは86とでも付けるか。お宅はなんぞ好きな名前付けなさい、そうじゃな、アルシオーネとかどうじゃ・・・・・。」(2012/08/27)

すっごく欲しいけど買えないんだよね。ドアが4枚ないと。。私が奥さん説得出来るボーダーラインはドア4枚なんだよね~、曰く値段が高いとか安いとかじゃなくて2枚ドアは愛人カー!!だって。納得!!(2012/08/27)

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