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パナソニックの喫緊の課題:クラウド技術をビジネスに取り込め!

『パナソニックの選択』の著者に聞く

  • 大野 和基

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2012年8月29日(水)

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 日本の家電産業は復活できるのか? クルマと並んで日本経済を支えてきた同産業の動向に注目が集まっている。中でも、その雄であるパナソニックから目が離せない。

 『パナソニックの選択――「環境で稼ぐ」業態転換の未来』をものしたフランシス・マキナニー氏に、同社の今後の展望について聞いた。
(聞き手は大野和基)

マキナニーさんは長い間、パナソニックのコンサルタントをしていらっしゃいます。

カナダのトロント大学で経済を修める。その後、経営コンサルタントとして活躍。日本企業向けにも多くのアドバイスをしてきた

マキナニー:1995年からですから、非常に長い期間アドバイスしていることになります。私は1993年に、『日本の弱点―アメリカはそれを見逃さない』という本を出しました。当時ニュージャージー州シコーカスに赴任していた、松下電器産業(現パナソニック)のカーク・ナカムラ(中村邦夫)氏がその本を読み、アメリカでの経営についてアドバイスを求めるため、部下を私の元に寄越したのです。

 中村氏は日本に帰ったあと社長になりました。私は彼が社長になってからもアドバイスをし続けました。そして現在、大坪文雄会長にもアドバイスしています。

 恐らく、わたしはパナソニックの中にいる多くの人よりも、パナソニックについて知っていると思います。「ガイジン」というユニークなポジションにあるので、非常に深く観察することができます。

パナソニックが経験した3つの転換期

パナソニックの、この15~20年における転換期をどこにあったと思いますか。

マキナニー:大きな転換期は4つあったと思います。一つはカーク・ナカムラ氏が社長の時。ポスト松下幸之助の時代(post-Konosuke Matsushita era)が終わり、グローバルな観点から会社を設計し直す大きなチャレンジをしました。これをモダン・パナソニック作りと呼びましょう。

 2つ目はカーク・ナカムラ氏が会社にもたらした物理的な改革です。世界中にある松下系企業の社名を「パナソニック」に変更。ブランドスローガンを「ideas for life」に統一しました。やることがあまりにも多く、全部は実現できませんでした。

 3つ目の大変化はグリーン革命への対応です。地球温暖化は人類の生存にかかわるものです。これに対応する製品やサービスの市場は、歴史上、最も大きなものになるでしょう。これは、会社全体の在り方をゼロから考え直す作業です。

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