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「才能の無駄遣い」を続けていくために

「プロジェクト・アマテラス」その3

  • 深川 岳志

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2012年11月1日(木)

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 電書革命vol.3の三回目です。

 第一回第二回では、講談社の唐木氏と電書に詳しい米光一成氏に、電書の現状や、プロジェクト・アマテラスで進んでいるプロジェクトについて聞きました。

 第三回は、まだ小さいこの渦が、どうやったら大きく育っていくかについて伺います。(深川岳志)

いわゆる「才能の無駄遣い」について

唐木:唐突ですけど、小説を出版するときに、一回の校正にどのくらいかけると思いますか?

一週間くらいですか?

唐木 厚(からき・あつし)
1964年8月31日、長野県生まれ。講談社新事業プロジェクト部長。講談社入社後は、文芸図書第三出版部(講談社ノベルスの出版部)、「群像」編集部、文庫出版部などに在籍。京極夏彦氏のデビューや、メフィスト賞の立ち上げなどに携わる。

唐木:1カ月はかかかるんですよ。僕はそういう世界でやってきたので、実は「アマテラス」がある、「5分ごとに新しいものを出していかなければ」というネットの世界にはなかなか慣れられないんですよ。

米光:ネットのいいところは本当に、わーっと祭りみたいにずっとなっているところ。「才能の無駄遣い」ってフレーズもあるけど、それを続けられるかどうか。

唐木:続けられないでしょう。

米光:無駄遣いだから面白いってのあるんだけど、でも、マッチングすることで、そこもちゃんとうまく使ってもいいんじゃないか。才能の無駄遣いもしつつ、才能のちゃんとした使いもするという。

唐木:両立しなきゃいけないですよね。でも今までの本の出版でも、そういう無駄遣い的な部分は存在していたんじゃないですかね。

米光:うん。

世の中にとって、無駄が結構、価値が認められていた頃があったのかみたいな気もするんです。

唐木:ああ、かつては。

米光:今は余裕がないということですかね。

唐木:確かに世の中はどんどん余裕がなくなっていますね。

米光:はたから見ていると講談社はありますよ、余裕。やっぱりそれはいい意味でも、しっかり、じっくりと生きるみたいな土壌があるので、それと「才能の無駄遣い」が結びつけば……

唐木:そうですね。新しい形を生み出そうという努力は、色々な形でおこなわれているんですよ。すぐには結果はでないけれど。

今、アマテラスのユニークユーザーって、だいたいどれぐらい来ていますか。

唐木:ユニークユーザーというか、登録会員数って、まだ3500人ぐらいなんですよ。まずはもっと会員数を増やしたいなと思っています。

会員になると何ができるのですか。

唐木:作品に対して書き込みができます。

リアクションしたい人は、会員になってねということですね。

唐木:今、会員になる人はだいたい小説を書く人ですから。

そうですよね。読者とほぼ同じ。

唐木:そう。書く人と読む人が、ほぼ同じという状態です(笑)。

米光:ここからどんどんプロジェクトを増やしていくことで、いろいろな人が来る。

唐木:プロジェクトごとに、やっぱり違う人が来ますね。たとえば『MMR』の復活プロジェクトの、参加している人のプロフィルを見ると、やっぱり『MMR』しか見てない人が多いみたいで。

 雑誌でいうと、個別の記事は読まれているだけど、雑誌全体を通して読むファンが付いてくれていないような状態。

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