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「人を裏切るような大人にはならない」

将来の自分を思い描く飯舘村の新成人たち

  • 藍原 寛子

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2013年1月18日(金)

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 1月13日、全村避難になった飯舘村の成人式が開かれた。震災前は村公民館で開かれていたが、昨年に続き今年も飯舘村役場の“避難先”となっている福島市飯野町で開かれた。新成人82人(男性30人、女性52人)のうち、61人(男性24人、女性37人)が出席した。

福島市飯野町で開かれた飯舘村成人式

 2013年1月1日現在、6666人の村住民のうち、福島県内に避難している人は6162人(約92%)、県外・海外避難は502人(約7.5%)。県内の避難先は福島市が最も多く3786人、以下、伊達市585人、川俣町542人、相馬市421人など、避難先は32市町村にまたがっている。

 県外避難は最も多いのが埼玉県74人、以下神奈川県70人、東京都53人、隣の宮城県52人、栃木県41人、海外避難も4人いる。

 村民が全国各地に避難している現状が続くなか、震災後から2回目となる村の成人式の会場となった福島市飯野学習センターには、開会時間が近づくと、避難先の福島市や相馬市、伊達市などから駆け付けたスーツや羽織袴、鮮やかな色の振袖を着た新成人が次々に姿を見せた。飯舘村の中学校は「飯舘中学校」のみで、この日の新成人はほぼ全員が中学校の同級生。震災前から成人式は、「村を挙げての中学校同窓会」という雰囲気で、和やかに開催されている。この日は震災後、初めて再会した友達を見つけて、歓声を上げる新成人の姿もあった。

 飯舘村は「までいな村」(までい=地域の方言で「丁寧に、心を込めて」の意味)として子どもの教育の充実に力を入れている。村の教育関係者をはじめ、村民にとって新成人一人ひとりがまるで「村の子どもたち」だ。来賓のなかにも感慨深げな表情で、晴れやかな表情の新成人を見つめる人もいた。

 出席した新成人10人に、これからの夢や希望を色紙に綴ってもらった。それぞれが思い描く未来と、飯舘村への思いとは――。

震災を経験して訓練士になりたいと思った

佐藤万姫さん

 「警察犬、介助犬の訓練士になって 飯舘に戻ってくる!」と書いたのは、佐藤万姫(まき)さん。仙台市の専門学校生で、新年度から警察犬や介助犬の訓練所に就職することが決まっている。

 小さい時から動物が大好き。震災を経験して、改めて訓練士になりたいと思ったという。「犬の散歩をしているときに震災に遭いました。その時は専門学校への進学が決まっていました。津波のがれきの中で、犬たちが行方不明者の捜索に活躍しているのを見て、すごいなあと思いました」。

 専門学校では、朝早くから夜遅くまで研修と訓練があり、とにかく体力勝負。「犬と触れ合うのが楽しい。将来は、自分で独立して犬の訓練所を開くのが夢です。飯舘村には広い土地がたくさんあるので、できれば飯舘に戻って開くことができたらいいと思います」という。

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