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おじさんたちが愛した昭和野球軍

2013年3月1日(金)

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 ワールド・ベースボール・クラシック(以下WBCと略称)の開幕が間近に迫っている。
 予定では3月2日に予選ラウンド初戦の対中国戦が開催される運びだ。

 事前の壮行試合は盛り上がらない……はずなのだが、世間の評判は上々で、オーストラリア代表チームとの2試合は、いずれも15パーセントを超える好視聴率を記録している。なるほど、われわれは野球好きな国民なのだな。

 私自身は、この10年ほど日本のプロ野球とは距離を置いてきたのだが、出来心で観戦してみると、面白い。子供の頃から大好きだったスポーツはやはりカラダに染みついているのだろう。

 というよりも、

「野球は滅多に見ません」

 という自己申告が、実は、半ば以上、事実に反していたわけだ。

 私は、2004年に起こったオリックスと近鉄の合併劇に、いまだに腹を立てている。その後に勃発した一連の球界再編騒ぎの折りの日本野球機構の対応ぶりにも、強烈な不信感を抱いている。

 で、

「もう野球は見捨てたよ」

 と内外に宣言した次第なのだが、実際のところ、40年以上も追いかけ続けてきたスポーツをそうそう簡単に見捨てられるはずもない。で、以来、私はずっとイヤな顔をしながら、野球を見てきたのである。

 なにしろ、地味だといわれる今回の「侍ジャパン」(←このネーミングだけはどうしても好きになれないのだが)のメンバーを、私はほとんど知っている。ということはつまり、要所要所でペナントレースをチェックしていたということだ。

 それもそのはず、シーズンが動いている間、私は、こっそり野球を見ていた。地上波でやっていない試合も、BSやケーブルテレビを行ったり来たりしながら、いつの間にかチャンネルを合わせていた。

 画面にかじりついていたわけではない。
 特定のチームを熱烈に応援していたというのでもない。
 でも、なんだかんだで相当数のゲームを観戦した。

 テレビをつけて、バラエティーに腹を立て、ドラマを呪い、ニュースに失望して、ドキュメンタリーに裏切られると、最終的には、CSなりBSのスポーツチャンネルを流しておくことになる。

 で、気がつくと野球を見ているのだ。
 野球は、何かをしながらチラチラ眺めるのに好適なコンテンツだ。
 そこのところがサッカーやボクシングとは違う。
 サッカーは、どうしても釘付けになる。だから、特別に応援しているチームのゲーム以外は、むしろ生活の邪魔になる。
 だから、野球を流しておく。

 野球は素晴らしい。

 原稿を書くリズムにもぴったりだ。というよりも、私は、横目で野球のスコアを確認しながら取り組むぐらいの集中度で仕事をこなす書き手だったのかもしれない。それ以上入れ込むと、あまり良い結果が出ない。たぶん、本格派じゃないのだと思う。

 今回は、久しぶりに野球について書いてみる。
 しばらくぶりに見た野球を通して、あらためて発見したことがいくつかある気がするからだ。

コメント27

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「おじさんたちが愛した昭和野球軍」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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