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この夏、昆虫採集で“正気”に戻ろう

2013年7月25日(木)

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 史上最高の猛暑です。夏、といえば、子どものころは、「昆虫採集」と相場が決まっていました。

 でも、「昆虫採集」、実は「中年=大人」がやってこそ面白いぞ、とおっしゃるのが、養老孟司先生。箱根に自らのコレクションを収め、電子顕微鏡まで配備した昆虫研究所を作り、今も国内はもちろん世界中を股にかけて「虫とり」にいそしむ75歳の現役昆虫少年です。

 そんな、タケシくんが、この夏、お子さんと、大人のお友達と、あるいは一人で「昆虫採集」する効用をたっぷり教えてくれます。

 そのうえで、世界で最も生物相が豊か、といわれた中米のコスタリカを実際に訪れ、「中年からの昆虫採集」の実践ぶりを、開陳いたします。

 さあ、虫取り網と虫かごを持って、都心から野山に繰り出そう!

コスタリカで、世界最大のテナガカミキリをつかまえて、ご満悦の養老先生です

ヒトは今も昔もこれからも狩猟採集民なんです。だから生きものを採りたい!

 「中年」。といっても、いまでは六十代まで含めていいか。

 それなら「六十の手習い」という言葉がある。この慣用句の意味をネットで調べたら、「六十歳から習字を習うこと」とある。そりゃそうだけど、じゃあなんで「六十の手習い」と、わざわざ昔から慣用句になっているの。

 たぶん高齢化社会の上に、クレームばやりの世の中だから、年寄りの悪口は書きにくいのかもしれない。私は若い頃から「六十の手習い」とは、「いまさら遅いよ」という意味だと思ってきたんですけどね。

「物事を学ぶには、時期がある」。

 ゲーテもそう書いていたような気がするんだけど。

 それで今回のテーマは「中年からの昆虫採集」です。これが「六十の手習い」なのかどうか、検討してみようというわけ。

 地方の知り合いに、私の虫採りを手伝ってくれる人たちがいる。もともと昆虫採集を自分でやっている人はもちろん、虫採りなんか初めて、という人もいる。それなのにとても熱心なのである。そいう人たちは、虫を採っては私にくださるので、ありがたい人たちだなあ、と思って感謝していた。

 今回のテーマで、まず頭に浮かんだのは、そういうありがたい人たち。

 それを順繰りに頭に浮かべているうちに、ハテ、と思った。

 熱心に私の虫採りを手伝ってくれるから、私はありがたいと思うだけだったけど、ひょっとするとあの人たちは、自分でも虫採りを楽しんでいるんじゃないか。

 もちろん、そうでなければ、やらないはずである。なにが言いたいかって、中年以降に始めたって、虫採りは問題なく面白い、ということである。

 むしろ現代生活は、その種の面白さを消してしまう。世間で生活していると、人間関係が幸・不幸に大きく影響する。うっかりすると、だからそれが中心になってしまう

 もしそういう生活をしているなら、一度立ち止まって、ぜひお考えいただきたい。

 「自分はなぜ生きているのか」ということを、である。そんな青臭いこと、いまさらね。そう思う人もあるに違いない。

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「この夏、昆虫採集で“正気”に戻ろう」の著者

養老 孟司

養老 孟司(ようろう・たけし)

東京大学名誉教授

解剖学者/作家/昆虫研究家。1937年生まれ。62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室へ。95年東京大学医学部教授を退官し、その後北里大学教授に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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