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なぜこんな楽しいことを、大の大人がやらないんだろう

地球の反対側コスタリカでムシを追いかける

2013年8月1日(木)

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コスタリカでひたすら虫を採る!養老先生と楽しいムシ仲間たち

 コスタリカに虫採りに行かないか。
 新里達也さんからそういうメールが来た。
 もちろん行く。
 すぐにそう返事をした。

もう迷子にならない! 最新デジカメが変えたムシ採りの常識

 新里さんは日本甲虫学会の会長で、カミキリ屋。

 いつもの虫採り仲間である。

 コスタリカで虫を採るなら、政府の関係部門からの正式な許可が必要だけど、それはちゃんと取るから、という。

 コスタリカ大学に西田賢司さんがいて、そちらで実質的な手配してくれる。(編集部注:西田さんは日経ビジネスオンラインの姉妹媒体、「ナショナルジオグラフィック」のウェブマガジン「webナショジオ」で、コスタリカに棲む奇妙な昆虫たちに関する連載を持っている昆虫学者です)

 そういうありがたい話である。上げ膳据え膳、これで行かなきゃ虫屋じゃない。西田さんは虫コブを作る虫が専門で、小さいガが多いが、ほかにもいろいろな虫が虫コブを作る。コスタリカ滞在がもう十数年になるという。

 時期は雨期入りした頃がいい。ちょうど若葉が出る季節だという。それなら6月でよかろうと、6月5日に出てほぼ10日間の旅行とした。

 遠くに行くのだから、本当はできる長いほうがいいのだけれど、それだけバテる、あるいは事故に遭う可能性が高くなる。

 経験上だが、疲れてくると事故を起こしやすい。怪我とか、ハチに刺されるとか、食中毒とか、この手の小事故は何度か経験している。その多くは帰りの日か、その前日である。もう帰るからと気合いを入れて、知らず知らずにムリをする。それが一つ。もう一つは、それまでの疲れが溜まっていること。

 それにうっかり長くすると、滞在がどんどん伸びて、帰らなくなる可能性がある。

 私は小学生のときに南米には行かないと決めた。
 行ったらもはや帰ってこない。子ども心にそう思ったからである。
 虫好きでないと、この気持ちはわからないだろうなあ。虫好きでもわからないかもしれないけど。

 あと同行するのは、ナチュラリストの伊藤弥寿彦、それにカメラマンの佐藤岳彦のお二人。伊藤さんはこれまで何度も一緒に採集に行った。おたがいに虫を介して暇を潰す、悪い仲間。伊藤さんは虫も採るけど、写真も撮る。現地で合流する西田さんを含めて総勢五人。あとは車の運転手。

 虫をはじめとして、生きもの研究では、いまでは映像が重要になった。

 なにしろデジタルカメラが良くなって、以前では考えられなかった野外での記録が簡単に取れる。

 私ですらデジカメを持って採集に行く。

 最近のカメラにはGPSがついているので、虫を採った日時と場所を記録するのに便利である。野外で虫を採ったり、撮影したりすると、あとでどこだったのか、場所が不明になることがある。GPSデータがついていれば、その心配がない。たちまちグーグルの世界地図でピンポイントされてしまう。後期高齢者の私には、想像もつかなかった新しい世界である。

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「なぜこんな楽しいことを、大の大人がやらないんだろう」の著者

養老 孟司

養老 孟司(ようろう・たけし)

東京大学名誉教授

解剖学者/作家/昆虫研究家。1937年生まれ。62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室へ。95年東京大学医学部教授を退官し、その後北里大学教授に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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