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理系ベンチャー×文系ベンチャー 【第2回】

試験管を振り洗いする日々に学んだこと

2013年9月25日(水)

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 世界に1億2000万人の患者がいると言われる加齢黄斑変性。加齢とともに網膜の黄斑部が異常を来し、徐々に視力が低下していく難病だ。欧米では失明原因の1位だが、現状では末期患者向けの眼内注射しか治療薬がない。

窪田CEOの半生を描いた「極めるひとほどあきっぽい」はこちら

 この難病に取り組む日本人がいる。米シアトルで、加齢黄斑変性の飲み薬を開発しているアキュセラの窪田良CEO(最高経営責任者)だ。20代は遺伝子解析の分子生物学者、30代は虎の門病院の眼科医、40代はベンチャー企業の経営者と、10年ごとに異なる専門を極めた異色の人物である。

 その生き方にライフネット生命を率いる岩瀬大輔社長が共鳴、理系ベンチャー×文系ベンチャーという異色対談が実現した。2回目は下積み時代の苦労話。理不尽と思えることでも続けることで後々に生きると説く。

岩瀬:実は僕は窪田さんのこの本『極めるひとほどあきっぽい』は、子育て本としても優れていると思っています。ミオシリン発見までの粘り強い5年間の物語も印象的ですし、みんな、自分の子どもは窪田さんのようになって欲しいと思うはずですよ。

窪田:そうでしょうか。ただ、僕らの時代には、東大を出て大蔵省(当時)や大企業に入るのがいいことでしたけど、今は、僕みたいな人がユニークなオプションの1つとして考慮される時代に入ってきたのかなとは思いますね。ただ、正直言って、子どもの頃は周りの人からは頭がおかしいんじゃないかと思われていましたよ。親からも。

「自分で選択肢、決断して生きてきた」

岩瀬:眼が好きだったこと以外ではどんな子どもだったんですか。

窪田:僕は、物心がついたときから、自分でやりたいと思うことしかやってないんです。それより前は、親にピアノを習えと言われて習ったけど辞めた、ということはあったんですが、それ以降はすべて自分で選択して決断してきたという実感を持っています。

 それから、僕はやってみないと気が済まない。人から聞いたり、本を読んだりすればわかることもあるけれど、結局は自分で経験してみないと納得できないんです。

岩瀬:虎の門病院にお勤めのときは、丁寧に説明をすることで、人気があったそうですね。僕も今、高校の同級生がやっている歯医者に通っているんですが、彼はこれこれこうだからこういうことをする、と説明してくれる。でも、何も説明せずいきなり処置をする歯科医もいて、この差は大きいなと感じています。

眼科医時代も手術の上手い医者として一部に知られていた(写真、大槻純一、以下同)

窪田:それは、僕が理解力の低い人間だからです。だからこそ、理解できない人にどうやって理解してもらうかを考えるのは、僕の好きなことでありやりたいことなんです。普通に楽しめるんですよ。

岩瀬:通常、大学の医学部は医者になろうという人が大半です。その中で、窪田さんは大学生なのに大学院の研究室にも顔を出していたんですよね。こういう学生は珍しいと聞いていますが…。

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「理系ベンチャー×文系ベンチャー 【第2回】」の著者

片瀬 京子

片瀬 京子(かたせ・きょうこ)

フリーライター

1972年生まれ。東京都出身。98年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年からフリー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長