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理系ベンチャー×文系ベンチャー 【第3回】

スターを許容すれば理系ベンチャーは確実に増える

2013年9月26日(木)

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 世界に1億2000万人の患者がいると言われる加齢黄斑変性。加齢とともに網膜の黄斑部が異常を来し、徐々に視力が低下していく難病だ。欧米では失明原因の1位だが、現状では末期患者向けの眼内注射しか治療薬がない。

窪田CEOの半生を描いた「極めるひとほどあきっぽい」はこちら

 この難病に取り組む日本人がいる。米シアトルで、加齢黄斑変性の飲み薬を開発しているアキュセラの窪田良CEO(最高経営責任者)だ。20代は遺伝子解析の分子生物学者、30代は虎の門病院の眼科医、40代はベンチャー企業の経営者と、10年ごとに異なる専門を極めた異色の人物である。

 その生き方にライフネット生命を率いる岩瀬大輔社長が共鳴、理系ベンチャー×文系ベンチャーという異色対談が実現した。3回目は2人のベンチャー経営者が考えるイノベーション論だ。

岩瀬:僕がハーバードで学んだケースに、UCLAかどこかの心臓外科の教授が、ステントを作って巨額の資産を築いたというものがあります。何百億円という単位だったと記憶しています。別にお金のためにやったわけではないのに、それだけの報酬が得られるという世界観もすごいなと思った記憶があります。

 でもおそらく、日本ではたとえば東大医学部を出て医療の道へ進むと、ここまでの金額的インセンティブは得られません。だから野心的な人はみな、マッキンゼーなどへ行ってしまうのかなと。そう思うと、残念です。

シーズを事業化する能力に欠ける

「育てるのが下手なだけで、優れたシーズはいくつもある」(写真、大槻純一)

窪田:その点は、アメリカは選択肢が豊富ですね。アナリストになる人もいれば、コンサルティングファームに行く人もいれば、起業する人もいる。キャリアのオプションがものすごく広がっています。

 それに、途中まではあるキャリアを目指していても、途中からまた別のキャリアに変わることもできます。

 だから、多少リスクの高い、特色のあるベンチャーにも、いい人材がある割合で来るんですね。日本もそうなったらいいなと思います。日本は高齢化が進んでいて、エージングのモデルのような国ですから、いろいろな意味で、医療や介護に積極的に取り組まない理由はないとは思います。

岩瀬:日本では研究成果をマネタイズするケースが減っていませんか。

窪田:まったく少ないですね。バイオの世界では、日本発のいい技術が、アメリカなどの企業の手によって商業化されるのはよくある話です。日本の研究者が発見した素晴らしい薬剤のシードも、最終製品を手がけるのは米国の製薬会社というような話はよくあります。

岩瀬:つまり日本は、育てるのが下手なだけで、種はたくさんあるんですね、

窪田:それはもう、日本はギークが多い国ですし、物事に打ち込むという国民性も持ち合わせていますから、素晴らしい人はたくさんいます。

岩瀬:でも、日本の企業には、シーズ、種のような無形の物に対して、価値を認める文化がないように思います。欧米の会社がすべて素晴らしいわけではないですが・・・。

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「理系ベンチャー×文系ベンチャー 【第3回】」の著者

片瀬 京子

片瀬 京子(かたせ・きょうこ)

フリーライター

1972年生まれ。東京都出身。98年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年からフリー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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