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良妻ブームの反省すべき真実

2013年10月25日(金)

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 先週は体調不良のため更新をお休みしてしまいました。どうもすみません。

 今週は、前回(つまり先々週ですが)に引き続いて、週刊誌の話をしようと思っている。
 おそらく、いやな話になる。
 仕方がない。いやなことが起こっている業界については、いやなことを言わないと話が先に進まない。

 雑誌メディアの低迷に関しては、いまさらことあらためて指摘するような新しい論点は無い。
 改善のプランも持っていない。
 私にできるのは、先行きを心配することだけだ。

 特に心配なのは、雑誌のジャンルや種類を問わず、電話取材のコメントを散りばめて安易に作られる記事が増えていることだ。
 つい先日も、とある週刊誌から

「テレビ司会者の○○さんが、どうして世間の人々に嫌われているのかについて特集企画を考えているのですが、オダジマさんのお考えをお聞かせ願えませんか」

 という感じのコメント取材があった。
 話の流れとして、悪口を言わざるを得ない仕事だ。

 この仕事の要点は、話題のテレビ司会者をどんなふうに評価するのかという批評眼の問題ではない。むしろ、特定の人物に対する否定的な言辞を、公的なメディアを通じてぶちまけるだけの根性を、私が持っているのかどうかという「度胸」の問題になる。

 てなことになると、私の中に感情が無いわけではないが、それを公表したいというふうにはなかなか思えない。相手が誰であれ、また、その感情がどんなものであれ、だ。

 なので、取材はお断りした。
 ツイッターには、断った理由について

「このスリッパであいつのアタマ殴ってこいよみたいな話だからね」

 と書いておいた。

「どうして自分の手で殴らないんだ?」

 とも。

 しかしまあ、こういう取材が来てしまうこと自体、私が軽んじられていることのあらわれなわけで、そのこと自体は、必ずしも先方の責任ではない。どちらかといえば、軽んじられるような仕事をしてきた私の側の問題として受けとめるべき話だ。そう思って、これ以上は腹を立てないことにする。

 追い詰められた編集部は、訴訟リスクをアウトソーシングしようとする。で、地雷原踏破業者と見込まれた人間の電話が鳴る次第なのだが、その仕事は、足が8本生えていないとつとまらない。私には無理だ。

コメント36

「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」のバックナンバー

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「良妻ブームの反省すべき真実」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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澤田 秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長、ハウステンボス社長