• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

忘年会を全力で蹴り飛ばせ

2013年12月13日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 忙しい。
 毎年のことだが、12月は必ず忙しくなる。
 多くの同業者にとって事情は同じだと思う。

 出版業界に限らず、この国では、特段に「先生」と呼ばれる立場の人間でなくとも、師走になれば、誰もが走り回る羽目に陥る。そういうことになっている。

 忘年会に大掃除に事務所の模様替えとカーペットの張り替え。お歳暮の発送と礼状と賀状の行ったり来たり。本業とは無縁な、実に様々なカレンダーイベントが、わたくしどものスケジュールをいたずらに過密化している。

 しかも、忙しいだけで生産性はいたって低い。

 師走の巷を走り回っているわれわれは、降り掛かってくる日程をこなすばかりで、これといった何かを成し遂げているわけではない。形のあるものを生産しているのでもない。ただただ予定表にあらかじめ書き込まれているいけ好かない予定に振り回されながら、誰もが皆、少しずつ疲弊している。

 でもって、まるで、すべての日本人が疲弊しないと正月が来ないと信じでもいるみたいに、われわれは、全国民をあげて、くだらないスケジュールの消化に血道をあげている。

 ヒマワリの種を巣材の下に埋めては掘り出すことを繰り返しているハムスターと、どこが違うというのだ?

 この3日ほど、電話が鳴り続けている。私は、電話に向かってずっと何かをしゃべっている。

 通話の内容は、忙し過ぎて何もできずにいることについての釈明と、釈明に追われて何もできない現状を訴える弁解のリピートなのだが、当たり前の話かもしれないが、誰もわかってくれない。

 書き込まれている予定の多くは、不要なものだ。
 というのも、師走の日程は、10月の段階で既に埋まっているみたいな、鉄板の恒例行事だらけだからだ。

 たとえば忘年会。
 課の忘年会とプロジェクトの打ち上げと隠れ派閥勉強会の親睦カラオケイベントが一日おきに配置されていたりする。

 いったい誰がそんなものに出席して肝臓を痛める展開を切望しているというのだ?

 企画の段階で欠席を申し出ると、いかにも会合の枠組み自体を嫌ってるみたいでカドが立つ。だから、出欠を問われた時点では、一応出席の意向を伝えておく。でも、内心では、当日までになんとかそれらしい理由を捏造して欠席に持ち込もうと考えている。そういう宙ぶらりんの出欠事案が12月の中旬から下旬にかけて5つぐらい並んでいる。

 しかし、だ。
 仮に、うまい理屈をこしらえて三日前ぐらいの段階で欠席に持ち込むことに成功したのだとして、そういう場合、会費はどうしたらよいのだ?

コメント24件コメント/レビュー

たまたま学生時代仲間の忘年会幹事役を頼まれ何年かやってみたが、日本の飲み屋システムにも問題ありだ。 ドタキャンが連発しても幹事役がうろたえなくて済むシステムの飲み屋が少なすぎる。 イギリスのパブなんかは、ドタキャン受け容れシステムとしては最高の飲み屋だ。 各自が、自分の飲み食い分を注文の都度即金で払うシステムだから。 あとくされが無いし、時間の制限も無い。即ち出入り自由。 日本でそんな飲み屋があればと何時も思う。 小田島さん、御存知でしたら、教えて。 立ち飲みのもっきり屋は、長時間の飲み会には、きついので、それ以外のヤツを。(2013/12/13)

「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」のバックナンバー

一覧

「忘年会を全力で蹴り飛ばせ」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

たまたま学生時代仲間の忘年会幹事役を頼まれ何年かやってみたが、日本の飲み屋システムにも問題ありだ。 ドタキャンが連発しても幹事役がうろたえなくて済むシステムの飲み屋が少なすぎる。 イギリスのパブなんかは、ドタキャン受け容れシステムとしては最高の飲み屋だ。 各自が、自分の飲み食い分を注文の都度即金で払うシステムだから。 あとくされが無いし、時間の制限も無い。即ち出入り自由。 日本でそんな飲み屋があればと何時も思う。 小田島さん、御存知でしたら、教えて。 立ち飲みのもっきり屋は、長時間の飲み会には、きついので、それ以外のヤツを。(2013/12/13)

このコラムを読めばよい。『忙しいからこそたくさん遊ばなければいけない』まあ、きっと、俺はエリートになるつもりもないしと、ふ抜けた答えが返るのだろうが。(2013/12/13)

うろ覚えで恐縮ですが、当連載の以前の記事にて、「フリーランスの人間は仕事を断れない」というようなことが書かれていたように思います。同じことで、フリーランスの方は、忘年会等の行事に一度誘われてしまうと非常に断り難いのだろうと推察いたします。職場の風土にもよりますが、会社員はテキトーな理由でも存外あっさり断れるものです。会社員である我が身はむしろ幸運なのでしょうか。皆様、内臓の健康にはご注意くださいませ。(Lag,T.Y.)(2013/12/13)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

お客様が低価格に慣れてきている。

片岡 優 ジェットスター・ジャパン社長