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「結婚」が露わにする断絶

2014年9月19日(金)

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 テレビ東京アナウンサーの大江麻理子さん(35)が、結婚することになったのだそうで、私の周辺のおっさん界隈は、ちょっとした騒ぎになった。少なくとも、私の属するクラスタにおいて、ここしばらくでは、このニュースが一番大きな話題だった。

「なんと狭隘な世界だろうか」

 と思う人もあるだろう。
 おっしゃるとおりだ。私は1年の大半と1日のほとんどを、ごく限られた狭い世界で暮らしている。

 なぜというに、グローバルな世界には、個人の住むスペースが無いからだ。
 仕事の必要や取引上のなりゆきで、われわれは、時に、グローバルな世界とやりとりをしなければならない。

 が、そのグローバル・ビジネスマンとて、一個人に戻って、食べたり考えたり笑ったりするためには、小学校の教室よりももっと狭い空間にとじこもらなければならない。

 結婚というのも、おそらくは、そういう狭い世界の中のお話だ。
 だからこそ、狭いサークルの中の親しい知人の間では、政治経済外交の話題より、顔を知っている誰かの結婚話の方が大事件になるのだろう。

 もっとも、私自身は、大江麻理子アナのことをよく知らなかったし、お相手の松本大氏(50)についてはまったく知識を持っていなかった。

 なので、最初に「松本大社長」という文字面を見た時には

「ああ、女子アナと結婚する人はこういう揶揄のされ方に耐えねばならんのだな」

 という感想を抱いたりした。
 念の為に説明すると、私は、「松本大社長」という表記の仕方に

「ほら、要するに大会社の大社長だってなことで、カネのチカラで若い嫁さんをゲットしたわけだよ」

 的な記者の悪意を読み取っていたわけだ。そういう読み方をしたのは、私の中にも若干の悪意があったということなのかもしれない。
 まあ、どうでも良いことだ。

 今回は、「結婚」について考えてみようと思っている。
 大江アナの結婚に特段にこだわっているのではない。
 ただ、「結婚」という話題になると、色々な人たちの、思い思いの偏見が露呈する感じがして、そういう意味で、つついてみる価値のあるテーマだと考えた次第だ。

 今週は、もうひとつ、結婚についての話題が紙面をにぎわした。
 以下、引用する。

《セクハラヤジが問題になった東京都議会で16日、男女共同参画社会について議論する総会の後で、会長の都議会自民党の議員が「『結婚したらどうだ』とプライベートの場なら私だって言う」と発言した。--略--総会の後、会長で都議会自民党の野島善司議員は報道各社に対し、次のように述べた。野島都議「女性と何人かで話をしていて『まだ結婚しないの』と言いますよ。平場で」野島議員は「平場とはプライベートのこと」と説明し、議場という公の場で発言したことが問題だという認識を示した。--略--》(ソースはこちら

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「「結婚」が露わにする断絶」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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