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前言撤回。デミオはスポーツカー…ではない?

番外編 マツダ デミオ【箱根試乗編・前】

2014年9月25日(木)

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イレギュラーな曜日にお邪魔します。月曜連載の本コラムですが、話題の新型車に箱根で試乗、というネタが飛び込んできましたので、急遽掲載させていただきます。え、フェルさん、イレギュラーでもいつも通りヨタもやりたいんですか? …そうですか。(担当編集Y)

 みなさまごきげんよう。

 フェルディナント・ヤマグチでございます。

 今回のヨタも超長いです。

 ちょいとばかり問題提起したいことが有りまして……。

 この週末は千葉県の九十九里で開催された、「九十九里トライアスロン」通称“99T”に出場して来ました。

 出場選手数2000名を超えるこの大会。紛うことなき“日本最大”のトライアスロンレースであります。一宮町、長生村、白子町、大網白里市、九十九里町、東金市と6つの町村に跨るド直線のコースは、何と豪勢なことに九十九里有料道路を封鎖して行われます。こんな道をバイク(編注:自転車のことです)で独占する機会は滅多にありません。実行委員会の努力(と政治力)は生半なものではありません。

第1回九十九里トライアスロン。しかしまあ2000人もの選手をよくハンドリングしたものです。さすがはアスロニア(注:本大会の企画会社)。

 コース設定もさることながら、興味深いのは参加する選手層です。参加選手の4分の1、実に500人を超える選手が、この大会でデビューを飾る初体験組。言わば「世紀の筆おろし大会」であります。新しいモノ好きの私としも、参加しない訳には参りません。

 勇んで会場へと乗り込みました…….ところが…….。

 またやってしまいました……忘れ物。

 天草の前輪、ホノルルのトライウェアに続き、今回はヘルメットです。会場にはたくさんのショップが出ていますから、どうしても手当ができなければ購入すれば良いのですが、新しいヘルメットをつい先日買ったばかりです。ここでまた買い直すのはいかにも口惜しい。

帰宅したら玄関にポツンと置き忘れてありました。情けなや……。

 とはいえ大会にヘルメットのスペアを持ってきている選手なぞ居る筈もない。やれやれ……と半ば諦めていると、「こんな事もあろうかと」応援に駆けつけてくれたチームメイトがクルマに積んであったヘルメットを貸してくれたのでした。

面目有りません。遠慮なくお借りします。(photo by 内山博文@貸主)

 ヘルメットを貸してくれたのはリビタの常務取締役であらせられる内山博文氏。最近は活躍するイケメン実業家ということで「ゲイナー」の表紙を飾ったりもしています。いやぁイケてますなぁ。

内山氏は富士で起きた不幸なクラッシュで満身創痍(両足、腰椎それぞれに複数のボルトが入ったまま)のモハメッド選手に付き添い、ランコースの全てを万一の際の杖を持って伴走しました。なかなかできることじゃありません。イケメンなだけじゃないんです。

 しかし悪いことは重なるもので、せっかくヘルメットを借りたのに、今度はパンクに見舞われてしまいました。駐車場からトランジションエリアへの短い距離を移動する間に何かを踏んづけたのでしょうか。バイクに跨った瞬間にハンドルが左右に泳ぎ異変に気付きました。ロングの大会では無いのでスペアも携帯していません。ここで敢え無くリタイヤ。決して清流とは呼べない川を1500メートル泳いだだけで終わってしまいました。私は何をしにここまで来たのでしょう……。

これが問題のパンクしたタイヤ。スローパンクという潰れ方でありません。完全にペシャンコです。2時間前まではパンパンだったのに……
そうとは知らずいいペースでスイムアップして意気揚々とトランジションエリアに向かうフェル選手。

 大会運営そのものは非常に合理的で素晴らしい物でした。一方で由々しき問題も発生しています。

 それは「審判員の質」という問題です。

 レース会場に随所で競技全体を司る審判員が目を光らせています。彼らの役割は競技中の不正行為を監視し、注意、警告、ペナルティを与えることです。トライアスロンは危険を伴う競技で、特にスイムとバイクのセクションでは死亡事故が起こる可能性もありますから、審判員に一定の権限を与え、違反者を厳しく取り締まるのは当然のことです。

 しかし選手に対する注意や警告の“与え方”には配慮が必要です。速やかに、且つ的確に違反を伝える必要がある、ですがそれが高圧的になっては絶対にいけません。

問題がおきたトランジションエリア。

 どこの大会でもそうですが、バイクからランへのトランジションでは多くの違反者が出るものです。トランジションのタイムを少しでも短縮しようと焦る余り、走りながらヘルメットを脱いだり、ストラップを外してしまったりする選手はとても多い。

 トライアスロン競技は、バイクを所定の位置に置くまではヘルメットの着用が義務付けられています。“着用”はただ被っているだけでなく、キチンとストラップを締めている状態を意味します。外しているのは明確な反則です。

 問題はここで起きました。ある審判員が走りながらストラップを外した選手を指さし、「おい!お前!ストラップを締めろ。違反だぞ」と怒鳴ったのです。違反は違反。警告されて然りです。しかし物には言い方というものがあるでしょう。選手に対して「お前」呼ばわりは警告ではなく暴言です。

 言われた方もさすがにカチンと来て、「その言い方はなんだ!」と反論した。「なんだとはなんだ!」「なんだとはなんだとはなんだ!」。こうなるともう水掛け論です。どうにもなりません。違反選手と暴言審判員は、ここで何と5分以上も言い争いを続けたそうです。その間には当然何十人もの選手がその決して美しくない光景の横を通り過ぎている。

 件の審判員からすれば、何度注意しても反則の選手が次から次へとやってくるのですから、「いい加減にしろ!」という気持ちにもなるでしょう。それは分かる。しかし相手は一人ひとり違う選手です。ましてやこの大会は4人に1人が筆おろしのド素人。初めてオープンウォーターで泳いで、初めて40キロもバイクに乗ってきて、これから10キロも走らなければならない、かなり“折れた”状態です。ここで居丈高に怒鳴り付けられたりしたらどんな気持ちになるか。一度でも競技に出たことが有る人なら想像が出来るでしょう。

 現在JTUの公認審判員資格の受験要件に「競技経験があること」は記されていません。つまりトライアスロンなど1度もやったことがなくても試験にさえ受かれば審判員にはなれるのです。この暴言審判員はそうした「資格のみ」の人ではなかったのか。或いは俗に言う「制服効果」がはたらいていたのかも知れない。

完走もしていないのにメダルまで恵んでいただき、更に美人に囲まれてホクホク顔のフェル選手。ALAPAの選手諸公からは「死ね」「早く家に帰れ」と散々な暴言を浴びました。諸君、暴言はいかんよ暴言は。

 繰り返しますがこの大会、デビュー戦の選手が500人も出ているのです。「楽しかったからまた出よう」と思うのか「不愉快だからもうやめた」となるのか、500人もの人がこれからトライアスロンを続けるかどうか。この一戦にかかっていると言っても過言ではない。

 ルールを解さずに出場した選手が悪いことは間違いない。そこに弁解の余地はありません。

 しかしそれを正す審判員の側は、公正でなければいけないし、そして冷静でなければいけない。物言いにも十分に気を付けなければいけないと私は思います。

 「反則するほうが悪いんだよバーカ」ということなのか、はたまた「審判員ももうちょい紳士的にやろうよ」なのか。大会運営側、及びJTUの見解も伺いたいものです。

 とまれ、とても楽しい大会でありました。来年はメットを忘れず、パンクに強いタイヤを用意して挑もうと思います。

見事完走したモハメッド選手を囲んで。

 ヨタが長くなりついでだ。最後に宣伝をひとつしちゃいましょう。立ち上げ時から連載しているCakesの「フェル先生のさわやか人生相談」が、まもなく連載100回を迎えようとしています。かようなヨタ企画が長続きするとは夢にも思っていませんでしたが、毎週結構な人気を頂いておりまして、ランキングでも常に上位を維持しています。世の中お悩みだらけなんですな。毎回迷える子羊さんからたくさんのご相談を頂いているのですが、このたび第100回を記念いたしまして、「対面人生相談」を実施する運びとなりました。色恋沙汰から仕事のお悩みまで、相談内容は何でもOKです。むろん相談者のプライバシーには最大限の配慮をいたします。

 ご興味の有る方はこちらまで!

 さてさて、それでは本編へと参りましょう。

 前回クローズドな駐車場での試乗会で(未だナンバーの付かない状態で)そのポテンシャルの「片鱗」をチラ見してきた新型デミオ。いよいよ公道で乗ることが出来るナンバー付きの車両が出てきました。マスコミ相手の「試乗会」なるものには滅多に出掛けないのですが、ディーゼルのデミオとなれば話は別です。何しろ狭い場所でそのポテンシャルの片鱗だけを見せつけられて、オアズケを食っていたのですから堪りません。喜び勇んで箱根の会場に乗り込みました。

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「前言撤回。デミオはスポーツカー…ではない?」の著者

フェル

フェル(ふぇるでぃなんと・やまぐち)

コラムニスト

堅気のリーマン稼業の傍ら、細々と物書きの真似事をしております。最近は講演やらテレビ・ラジオへの出演も増えてきました。いったい本業は何なのか自分でもよく分からなくなっています。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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