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読書感想文の必勝法、教えます!

千早町編・その1

2015年1月6日(火)

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 新年、あけましておめでとうございます。

 2020年の東京オリンピック開催に向かって、東京では需要を当て込んだ大型再開発が始動中です。一方、「人生の諸問題」チームは、そんなトレンドとはまったーく無関係に、今日もマイナーな思い出をたどる町歩き。小石川早稲田と続く今回は、マイナーな中でも、さらにマイナーな千早町だ! って、どこ?

追憶の中を、いざ、歩かん。

前シーズンの「早稲田編」で起点にした目白から、早稲田方向とは逆の北北西に進路を取ると、そこが岡さんの原点、豊島区千早町です。

:最初に言っておくけど、目白駅は豊島区ですからね。これ、大事なポイントなんですよ。

小田嶋:文京区じゃないんだ。

:お前、わざと言っているだろう。豊島区はどこにいても、心の中に目白ブランドがあるの。東京第4学区の中でも、板橋区と小田嶋の北区と一緒のジャンルにされるのは嫌なの。むしろ僕たちは文京区と組みたいのよ。

※東京第4学区:かつての都立高校の学校群でいう、文京区、板橋区、豊島区、北区のこと。この言葉が持つブランド感については、こちらを。

小田嶋:豊島区というのは、今、『地方消滅』でも、ちょっと話題になっているよね。

:『地方消滅』って何?

※『地方消滅』(中公新書):岩手県知事、総務相を歴任した増田寛也の編著。人口減少が進む日本で、2010年から40年までの間に出産可能性の高い「20~39歳の女性人口」が5割以下に減少する自治体を「消滅可能性都市」として推計。現在の半数にあたる896自治体があてはまるという事実が、世に衝撃を与えた。同推計によると、東京都豊島区は23区内で最も消滅可能性の高い位置にいる。

:つまり高齢者が多いってこと?

小田嶋:厳密に言うと、高齢者が多いというより、子どもを産む女性の数が激減していって、やがて消滅するかもしれない区、ということなんだけど。

:嫌なことを言うね。

ちなみに小田嶋さんの原点、北区は同リスト順でいうと、足立区、杉並区、渋谷区、中野区などが上に来ていて、豊島区ほど激しく消滅可能性は言われていません。

:ひどいじゃないか。

でも豊島区の歴史は古いんですよ。15世紀に太田道灌が江戸を作る以前は、豊島氏という豪族がここにいて、その豊島氏を道灌が倒して江戸を制定したということですから。

小田嶋:確かに俺んとこの赤羽あたりも元は豊島氏の土地で、彼らと戦った時に、道灌が築城した稲付城跡が今もあるよ。

:なんだ、豊島区は歴史的に言って、江戸よりも由緒のあるところなんじゃないか。それ、もっと早く知りたかったな。どうも文京区に負けているような気がしていたから。

目白駅から千早町を目指す場合、山手線の線路沿いに歩くと、自由学園明日館があるあたりまでは品がいい住宅街です。

小田嶋:だいたいヨネクラボクシングジムが分水嶺になっているでしょう。あそこまでが目白圏で、そこから先が池袋圏。ヨネクラの先をちょっといくと、品のいい住宅街からいきなりラブホテル群の裏側に出る。そのまま雑多で闇市な西池袋の中へ突入して、北へ抜けてマルイの先を行くと、風俗と本格エスニックと現地中華の街という、正真正銘の豊島区になる。

:池袋圏には立教大学があるぞ。泉麻人が昔のエッセイで書いていたけど、池袋が埼玉県の飛び地にならないで済んでいるのは、立教大学のキャンパスが堰き止めているからなんだ、と。

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「読書感想文の必勝法、教えます!」の著者

岡 康道

岡 康道(おか・やすみち)

クリエイティブ・ディレクター

1956年生まれ。佐賀県嬉野市出身。80年早稲田大学法学部卒。同年、電通に営業として入社。85年にクリエーティブ局へ異動。99年7月クリエーティブエージェンシー「TUGBOAT」を設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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貝沼 由久 ミネベアミツミ社長