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「殺人」と「軍事攻撃」の違いとは何か

『本当の戦争の話をしよう』著者・伊勢崎賢治さん(2)

2015年3月25日(水)

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本当の戦争の話をしよう 世界の「対立」を仕切る』を上梓した伊勢﨑賢治さんに、現代の戦争と平和についてうかがうインタビュー。2回目は、ISIL(イスラム国)による日本人拘束事件をテーマに、テロが戦争を引き起こす可能性、そして「殺人」と「軍事攻撃」の違いとはなにかについて迫ります。(前回から読む)

テロは「殺人」か、それとも「軍事攻撃」か

ここで、一つ根本的な問題について考えたいのですが、「戦争」とはなんでしょう? 例えば、戦争と紛争はどう違うのでしょうか。『本当の戦争の話をしよう 世界の「対立」を仕切る』のなかで、「戦争」は国同士が巨大な軍事力を用いてドンパチやるもの、「紛争」は国内での内戦や、国同士の武力行使に至ってないレベルの小競り合いのことを指す、とありましたが……。

伊勢﨑:それは難しい問題ですね。その矛盾が、国際法上の議論として顕在化したのが、9.11のアメリカ同時多発テロ事件でした。それまで、テロというのは、どちらかというと、社会の問題だったんです。それが、国境を跨ぐ場合は、警察間協力、インターポール(国際刑事警察機構)の世界だった。

犯罪者を捕まえるために銭形警部が世界を駆け回る、というイメージですね。

伊勢崎賢治(いせざき・けんじ)
東京外国語大学大学院総合国際学研究科教授。1957年東京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。インド留学中、スラム住民の居住権獲得運動を組織。その後、国際NGOに在籍し、アフリカで開発援助に携わる。国連PKO幹部として東ティモール暫定政府の知事、シエラレオネで武装解除、アフガニスタンでは日本政府特別代表として同じく武装解除を指揮する。最新刊は『本当の戦争の話をしよう 世界の「対立」を仕切る』(朝日出版社)。その他の著書に『インド・スラム・レポート』(明石書店)、『東チモール県知事日記』(藤原書店)、『武装解除』(講談社現代新書)、『アフガン戦争を憲法9条と非武装自衛隊で終わらせる』(かもがわ出版)、『国際貢献のウソ』(ちくまプリマー新書)、『紛争屋の外交論』(NHK出版新書)、『伊勢崎賢治の平和構築ゼミ』(大月書店)、『日本人は人を殺しに行くのか』(朝日新書)などがある。アフガニスタンでトランペットを始め、定期的にジャズライブを開催している。(写真:大槻純一、以下同)

伊勢﨑:でも、9.11で変わってしまいました。実行犯は一応、アルカイダとされています。アルカイダはイスラム主義を掲げる、国を超えたイデオロギー集団です。テロを起こしたのは、当時アフガニスタンで政権を握っていたタリバンではない。それなのに、タリバンがアルカイダを匿ったという理由で、タリバン政権に対して戦争を仕掛けたんです。それが、「新しい戦争」の始まりでした。

テロ行為が戦争につながってしまった。

伊勢﨑:さらに国連がその攻撃にお墨付きを与えたことで、わけがわからなくなりました。その後、アメリカと集団的自衛権を根拠に参戦したNATOが国連の承認下の軍事作戦の指揮も直接執るようになった。国際情勢は、急激に変化しています。

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「「殺人」と「軍事攻撃」の違いとは何か」の著者

崎谷 実穂

崎谷 実穂(さきや・みほ)

ライター/編集者

北海道札幌市生まれ。人材ベンチャーでコピーライティングを経験後、広告制作会社で新聞広告を担当、100名近くの著名人などに取材。2012年に独立。ビジネス系の記事、書籍のライティング・編集を中心に活動。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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