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なぜ「TSUTAYA」が家電店をやるの?

『TSUTAYAの謎』増田宗昭に川島蓉子が訊く(1)

2015年5月12日(火)

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 東京・代官山に巨大書店をつくり、九州で新しいタイプの図書館のプロデュースを行い、そしてこのゴールデンウィークに東京・二子玉川に巨大家電店をオープン……。
 どこの会社の話か、というとあの「TSUTAYA」チェーンで知られるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)です。
 そのCCCを率いる創業社長の増田宗昭さんに、日経ビジネスオンラインで『「ダサい」社長が日本をつぶす!』などの連載を持つ川島蓉子さんが直撃! 『TSUTAYAの謎』という一冊の本になりました。
 5月3日に東京・二子玉川に新業態の大型店「蔦屋家電」をオープンしたCCC。大型書店、図書館ときてなぜ今、大型家電店をやるのか?
 今回の記事では『TSUTAYAの謎』のコンテンツを一部再構成しながら、「今さらなぜ家電屋さんをTSUTAYAが?」という謎に川島さんが迫ります。

増田:川島さん、今度、うちが新しく二子玉川で始めた家電屋さん、どうでした?

川島:驚きました。「蔦屋家電」は、本と家電と雑貨が混在し、ヘッドスパコーナーや、ビールも提供するバースタンドがある。家電店とうたっているけれど、見たことがない新しいお店です。これもまた「TSUTAYAの謎」です。「ヨドバシカメラ」や「ヤマダ電機」、「ビックカメラ」といった、いわゆる家電量販店とは、全く違いますね。

増田:そうでしょう。「蔦屋家電」は、東京・二子玉川駅前の商業施設の中にあって、広さは2200坪。大きなロータリーに面していて、1階と2階が「蔦屋家電」、3階と4階がシネマコンプレックス、その上に楽天の本社などオフィスが入るという構成です。

川島:ロケーション的には、家電量販店が入っておかしくない。というか、家電量販店が入ってしかるべき場所です。そこでCCCが家電店をやる意味とは? そもそも増田さん、なぜ家電店をやってみたいと考えたのですか。

増田:質問攻めだな(笑)。ただ、僕が目指しているのは、1985年に大阪の枚方市でCCCを創業した時から、全く変わってないんだよ。それは、CCCが「世界一の企画会社」になること。本屋さんでも音楽屋さんでもない、レンタルショップでもない。企画を売ることがCCCの本業。本や音楽は、そのための方法論と言ってもいい。

 だから、「蔦屋家電」は、CCCが考える新しい企画が「家電を中心とした新しい店」ということです。

5月3日に東京・二子玉川でオープンした「蔦屋家電」の店内(提供:カルチュア・コンビニエンス・クラブ)

川島:では、なぜ今、家電なのですか?

増田:「家電店のイノベーション」ということを思いついたんですよ。つまり、家電を含めたトータルな生活提案をやろう、と。

川島:それっていつ頃のことですか?

増田:ちょうど「代官山 蔦屋書店」がオープンした直後のことかな。

川島:書店から家電店へと、どう増田さんの関心が動いたのか、関連性がよく分からないのですが。

増田:いや、「TSUTAYA」は、本や音楽といった“ソフト”によって、生活提案をしてきたじゃない。今度は逆に、家電という“ハード”によって、生活提案することも可能じゃないかと考えたわけ。

川島:なるほど。

「効率重視」が人を不幸にする?

増田:川島さん、「蔦屋家電」もそうなんだけど、僕がこういうことをやってみようと思うのは、昔から抱いていた考えが、根底に1つ、あるんだ。

TSUTAYAの謎』本もCDも家電も売れないご時世に、なぜ東京・代官山に大型書店を開き、二子玉川で家電店を始めるのですか? 1400店のTSUTAYA&5300万人のT会員を有す、日本最強の「メディア商店」の不思議なビジネスの秘密や、ビッグデータの活かし方、知られざる生い立ちまで、トップにすべて訊きました。

川島:何ですか?

増田:「効率を求めることと、人が幸せになることとは違う」ということです。

川島:えっ、ちょっと禅問答みたいで、よく分かりません。家電との関わりも、あまりなさそうだし。

増田:そう、これは、別に家電に限ったことじゃないのです。

川島:ますます謎です。効率と言えば、今まで大半の企業は、効率を上げるために頑張ってきたのでは? 社員はそのために一心不乱に働いてきたじゃないですか?

増田:確かにその通り。間違ってはいない。世の中というものは、おしなべて人が便利になるように動いてきた。商品やお店も、人が便利になることを目指して、新しいものが生み出されてきたわけです。だけど、それが本当に人に幸せをもたらしたのか、川島さん、ちょっと疑問だと思わない?

川島:……。

増田:例えば最近は、駅も空港もカードで入場。オフィスも、セキュリティーカードがないと入れないようになっている。つまり、人の便利さを追求していく先に、高度なシステムができていったでしょう。

川島:確かに、便利なような、面倒くさいような。

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「なぜ「TSUTAYA」が家電店をやるの?」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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