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ベンチャー企業をダメにする方法

  • 神谷 秀樹

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2006年4月18日(火)

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 ベンチャー企業がベンチャーキャピタル(VC)から出資を受けるとき、起業家は慎重にお金の性格を考える必要がある。私は米国で14年間にわたってベンチャー企業の資金調達の支援を生業としてきた。その経験からすると、ベンチャー企業のうち、VCによって育てられたと企業と、殺されたまたは将来を奪われた企業の数はおそらく半々ではないかと思う。

 どうやってVCは企業を殺すのか。今回はベンチャー企業を食い物にしているVCの行動原理を紹介しよう。

 彼ら(VC)が心の底で望んでいるのは単純な経済的成功だ。投資先企業の事業が伸びるかどうか、成功するかどうかは問題ではない。少しでも早く資金を回収でき、そして運用利回りが高くなればそれでよい。自分の投下資金を回収した後のことはどうでもよい。

公開企業としての準備ができているかは関係ない

 公開企業としてしっかりとやっていける準備ができてようがなかろうと関係なく、一日でも早く公開するように強要する。こうして多くの企業が事業基盤も経営体制もできていないうちに公開し、やがて投資家の期待を裏切って株価は低迷、その後の資金調達が難しくなり、事業は頓挫する。

 公開できなかった場合、それに代わる投資の出口は会社の売却である。売却先は選ばない。一番高いお金を払ってくれる人が一番良い人だ。売った後は関係ない。企業の側からすればとんでもない輩に売却され、その結果、意気消沈し、やがて力のある人ほど退職するようになる。買収効果は得られず、事業は衰退する。上記が典型的なベンチャー企業を「殺す」パターンである。

 ベンチャー企業を育てるには株主全員で応援し、大きな事業に育て、その成果を公平に分かち合うのが一番好ましい。しかし、事業が成功し始めると、株主の中には、その果実を独り占めしようとする輩が出てくる。

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