• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ソニーvs松下vsシャープの薄型テレビ三つ巴戦争

「天下分け目の関が原は今年でなくて来年」のワケ

  • 寺山 正一

バックナンバー

2006年4月25日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 サッカーのワールドカップ本番を目前に控え、薄型テレビ商戦が熱を帯びている。昨年10~12月期、ソニーに液晶テレビ世界一の座を奪われたシャープが乾坤一擲の巻き返しを図るのか。37型から103型まで、プラズマなら何でもござれの松下電器産業が「ビエラ」の優位を揺るぎないものにするか。

 大型連休に向けて興味は尽きないところだが、個人的には本当に雌雄が決する天下分け目の戦いは来年にずれ込むだろうと読んでいる。

 もちろん、3強ブランドに食い込めない中下位メーカーの淘汰は待ったなしで進むにしても、上位5ブランドが優劣を分けるのは、来年以降になる気配なのだ。

供給能力がシェア決める“3カ月天下”の戦い

 その最大の理由は、液晶であれプラズマであれ、パネルの供給が需要に追いつかない状況が、少なくとも今年いっぱいは続くことにある。

 液晶テレビ世界シェアトップの名誉をソニーに譲り渡したシャープだが、意外にも悲壮感は漂っていない。「何しろパネルが足りていない。昨年末は欧州や米国で出荷を抑え、日本でのシェアを守らざるを得なかった。販売店に商品が行き渡っていなかったのだから、シェアを落とすのは仕方がない」とあるシャープの幹部は打ち明ける。

 事実、主力の亀山第1工場では、あるテレビ局の取材向けに出荷を待つ「アクオス」の列を撮影しようとしたものの、出荷を待つ工場在庫が存在しているのかどうか、当日まで現場が気をもんだくらいである。

 ソニーや松下でも状況は変わらない。パネルが切れそうになったために空輸で運び込んだとの逸話は枚挙に暇がないうえに、社員自身がまだ薄型テレビを持っていない理由を問うと、ほぼ間違いなく「パネルがないからお客様優先ですわ」と苦笑交じりの“言い訳”を聞くことになる。

 今現在の薄型テレビ商戦は、パネルの供給体制を確保したメーカーが高いシェアを取り、ライバルの新型工場が稼働した途端、そのメーカーが上位に食い込んでくる三日天下ならぬ“3カ月天下”の様相を呈している。ソニーが誇る「ブラビア」の躍進も、韓国サムスン電子と合弁で立ち上げたS-LCDの供給能力を抜きにしては語れない。

 パネル工場に対する投資金額が1000億円単位と巨額になっているために、リスクに対する警鐘が鳴らされているものの、少なくとも現時点まで、ソニー、松下、シャープの「ビッグ3」に限って言えば、パネルを余らせて損失を出したことはないのが実情なのだ。

「寺山正一の「新・産業夜話」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

もう中山素平のような人物が銀行の頭取という形で現れることはないだろう。

佐藤 康博 みずほフィナンシャルグループ社長