• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ソニー復活は2007年度が山場

「言い訳の多い決算書」からの脱却がカギ

  • 寺山 正一

バックナンバー

2006年5月16日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ソニーの本格的な復活は早くても2007年度にずれ込むことになる。4月27日の決算発表に参加した筆者の個人的な感想である。

 2006年度の連結営業利益見込みが1000億円と前年度比で48%落ち込むことがその理由ではない。表面的な数字のいかんにかかわらず、昨年の後半以来、本業のエレクトロニクスの業績は回復軌道に乗っている。問題は「注文の多い料理店」ならぬ「言い訳の多い決算書」にある。

 言い訳という表現が適切でないのなら、「注釈」と置き換えても構わない。企業は注釈抜きの実力値で確実に利益を稼ぎ続けていかない限り、社外からも社内からも自らの実態が見えなくなってしまう。

為替と代行返上で1200億円

 為替変動などの特殊要因は避けられないにせよ、前提条件を抜きにした「分かりやすい利益」で結果を示すことが、完全復活に向けた最良の特効薬になる。その点で、ソニーが本当に復活を遂げるとしたら、やはり来年度の2007年度がカギになると思うのだ。

 決算発表翌日の新聞は、営業利益で対前年度比67.9%の増益、税引き前利益で82.1%の増益を記録した2005年度の決算を「好決算」と判断し、それに比べると2006年度は足踏み状態になる、との分析を披露した。

 「ソニー手ごたえ 薄型テレビ・半導体が好調 3月期決算、増収増益に」(朝日新聞)
 「ソニー、営業利益67%増 “負け組”から復活/2006年3月期決算」(東京読売新聞)
 「ソニー、薄型TVで光 エレクトロニクス部門、今期4年ぶり黒字へ」(産経新聞)

 いずれの見出しも事実である。しかし、2005年度(2006年3月期)のエレクトロニクス事業が309億円の営業赤字を計上しているうえに、為替で567億円、厚生年金基金の代行返上益で645億円、合わせて1212億円の「特別利益」を含んでさらに309億円の部門赤字、というニュアンスが、この見出しから伝わってくるだろうか。

コメント6

「寺山正一の「新・産業夜話」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官