• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

原油相場の攪乱から学ぶ経営戦略

7兆円のヘッジファンドマネー

  • J・W・チャイ

バックナンバー

2006年5月23日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 この10年で最もグローバル化し、高度化した業態は金融業だろう。製造業は雇用や物流がついて回るので完全なボーダーレス化は難しいが、「マネー」という商品に国境は無い。そしてこのマネーが今、世界中でだぶついている。恐らく、どんな商品よりも今、在庫がたまっているのはマネーだろう。

 オイルのことを語ろうとしているのに、私はなぜ、こんな話から始めたのか。それは原油価格の高騰が、ボーダーレス化したマネーの動きを抜きにして語れないからだ。世界中の投機マネーがオイルに向かっている。その象徴がヘッジファンドだ。この当局の目が届きにくい得体の知れない資金の実態は誰も正確にはつかめていない。

 だが、金融関係者などの話を総合すると、現在、ヘッジファンドの運用資金の総計は約1兆2000億ドル(132兆円)あり、そのうち5%、つまり600億ドル(6兆6000億円)がオイルに投資されている。ざっと言って7兆円。彼らはこの7兆円を何倍ものレバレッジをかけて原油相場に張っている。

 彼らの投資ポートフォリオの中で、オイルの構成比が5%から6%に上昇するのか、4%に低下するのか。それだけで、原油相場は大きく動く。ちなみにヘッジファンドの資金のうち、コモディティー(商品)には約1%、120億ドル(1兆3200億円)が投じられていると見られる。

「素人が入った相場ほど怖いものはない」状況

 こうした投機マネーが相場の攪乱要因になっている。余談になるが、伊藤忠商事(株価)の丹羽宇一郎会長は、もともと食糧畑出身で、若い頃は穀物のトレーディングを担当していた。実は忙しい社業の合間をぬって、今でも趣味で穀物相場に目を通すのだが、その彼が「素人が入った相場ほど怖いものはない」とよく語っていた。穀物のプロ同士が相場を形成している時は、それなりに相手の手の内が分かる。ところが、そこに素人が入った途端に予想のつかない方向に相場が動き始める。

「J・W・チャイ「コスモポリタンの眼」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

「タイム・トゥ・マーケット」で売らないともうからない。

栗山 年弘 アルプス電気社長