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【第11回】株主利益の最大化は長期の観点で

内部統制構築をステップにCSR 整備

  • 山岡 則夫

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2006年6月1日(木)

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内部統制とCSR(企業の社会的責任)は関係がある。特に、コンプライアンスなど企業リスクにからむところではCSRと内部統制は共通するところが大きい。今回は日本における企業倫理、CSR研究の第一人者であり、CSRを国際規格するキーマンとなった麗澤大学企業倫理研究センター長の高 巌教授に、CSRと内部統制の関係と今後についてきいた。(聞き手は日経エコロジー編集委員・山岡則夫)


高 巌(たか いわお)氏

1956年大分県生まれ、85年早稲田大学商学研究科博士課程終了(商学博士)。91~94年米ペンシルバニア大学ウォートンスクール客員教授。2000年企業倫理世界会議(ISBEE)理事。2002年ISO企業社会責任高等戦略諮問会議委員、内閣府国民生活審議会委員、経済産業省日本工業標準調査会専門委員。2003年CSR標準委員会作業会主査。2004年経済産業省総合資源エネルギー調査会委員。2005年国土交通省運輸安全マネジメント態勢構築に係るガイドライン等検討会委員、PTB監視委員会副委員長。 (写真:新関雅士)

 

Q 企業にとってCSRはなぜ必要なのでしょうか

 「株主利益の最大化」とよく言われますよね。この時、短期的な最大化なのか長期的に見た時の最大化なのかという問題があります。

 例えば、実際にあった出来事ですが、ある証券会社が誤発注である株をとてつもなく安い値段で売り出してしまった時、「誤発注だな」と分かったほかの証券会社の人たちは徹底的に買うべきなのかそれとも買い控えるべきなのでしょうか。

 短期的な利益を考えた場合は、徹底的に買わないと「なぜ買わなかったのか」と株主に問いただされるかもしれません。

 ところが長期的な利益を考えると、「明らかに誤発注だと分かる株を買えば証券会社の信用を失うかも知れない、買い控えるべきだ」と言って買い控える証券会社も出てくるでしょう。

 短期的な利益の最大化という観点からすると、買い控えたこと自体が責任を問われるわけですが。実際の事件では、参加者はそれで得た利益を吐き出すことになりました。

 CSRというのは結局、長期的に利益を出していける持続可能な会社を作る取り組みです。株主・投資家や社会が、「短期利益よりも長期利益を優先する企業は評価できない」となると、どの企業もCSRなんかには取り組まないでしょう。

 実際には、長期的な観点の方がいいのだという認識が社会に浸透し始めています。企業側の意識も高くなってきていますが、株主や社会もそういう会社を評価する方向にあると思います。

 企業買収によって、どのように企業価値を高めて行くのか、あるいは棄損しないようにするのかという議論になった時にも、CSRの方針を明確にしておくことが大切です。

 この方針に従えばこういう取り組みをすると。先方の提案は長期的な利益を棄損するから、買収防衛策を発動するという。こういう議論にもCSRはかかわってきます。

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