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焦るな。マーケットは「逃げない」

「知の時代」こそ、アナログ経営に針を戻そう

  • 常盤文克

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2006年6月12日(月)

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 これまで何度かお話ししたように、日本企業の経営はどんどん米国流に向かっています。経営を数値化・定量化し、企業を株価や時価総額で判断する傾向が強くなりましたし、四半期決算という形で経営を短期的に評価する仕組みも一般的になりました。

 その背景を私なりに考えてみると、ものごとを米国流で考えた方が、実は簡単だからではないでしょうか。経営を数値化したり、「お金」という指標で評価することは、決められたルールや株式市場の目に判断を委ねるという点で、さほど難しいものではありません。

「簡単だから」と突っ走っていく前に

 しかし、考えてもみて下さい。企業活動を「人」というアナログな生き物が集まって進めている以上、ものごとは必ずしも思い通りには進みません。最近、経営の「見える化」「測る化」という言葉が流行っていますが、私には少し異論があります。経営とは、そうすっきりと割り切れるものではありません。デジタルなデータから得られた結果とは、正反対の判断をすることすらあります。ましてや意思決定をデジタル化し、きっちりとした数字に落とし込むことは難しいのです。

 決して米国流の「デジタル経営」を否定するわけではありませんが、行きすぎはいけません。この辺で原点に立ち戻り、経営を少しアナログ側に戻す必要があるように思えてなりません。

 それでは、「アナログ経営」とは何を指すのでしょうか。それは、人を大切にする経営なのだと思います。そもそも企業活動の本質とは、新しい価値やモノを創造する活動にほかなりません。それを行うのは人の役割なのですから、創造する力を高めるということは、じっくりと人を育てるということでもあります。

知の時代、とは人の時代のこと

 かつてピーター・ドラッカー氏は、「ナレッジワーカー」という言葉を使いました。「知識社会においては、知識を活用して付加価値を生み出すナレッジワーカーの存在が重要になる」という考え方です。今まさに「知の時代」が到来しているのだとすれば、この言葉の通りに主役は人であるべきです。知の時代、知識社会といった言葉だけが一人歩きしても、何の意味もありません。

 かつて量の供給が重視された時代には、工場の設備や機械、または人の数を増やすことで、モノの生産量を増やしてきました。しかし、質が問われる時代になると、同じやり方では消費者が求めるモノの質は実現できません。人の質を高めないと、モノの質は高まらないのです。つまり、質の時代、知の時代とは、人の時代です。これからは量や数字に流れすぎた経営の針を少し戻し、人を大切に育て、組織全体の力の中身を変えていくことが重要です。

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