既にご存じと思いますがインサイダー取引疑惑で東京地検特捜部に6月5日に逮捕された村上世彰容疑者は、当社の社外取締役に就任していました。逮捕のわずか前ですが彼には当社取締役を辞任してもらいましたが、彼が今年の3月半ばから6月初めまで当社の取締役であったという事実は消えません。当社がそして私がなぜ、彼を社外取締役として迎えていたのかを、できる限りの説明をしたいと思います。
私が村上氏と最初に会ったのは昨年の2月25日でした。彼が面会を求めてきました。私の時間調整が困難だったため、当社のCFO(最高財務責任者)に対応を頼みました。しかし、翌日にそのCFOはお手上げ状態になりました。村上氏から「お前には用がない」と言われたからです。
いきなりこんな失礼なことを言う人は見たことがなかったので、私はかえって彼に興味を持ちました。これが彼と知り合うきっかけになりました。
後日、村上氏はMACコンサルティング(村上ファンド)の若いトレーダーを連れて当社にやって来ました。その表情は明るいものでした。
正論の連呼に、いつのまにか考えを共鳴
「古い企業は、経営と資本は馴れ合っている」
「古い経営者は立場に安住し、株主のことを考えていない」
「業績が良くないのは社員ではなく、経営者の責任だ」
「100円玉が入っている財布が70円で売られている。本来の会社の価値を経営者が導き出せないなら、株主がモノを言わないとダメだ」
と力説しました。正論を吐く彼の姿を見て、私はすっかり彼の考えを共鳴してしまいました。
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