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マッキントッシュ――丸紅を迎え国際化図る

2006年6月28日(水)

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 創業1823年の「マッキントッシュ」の歴史は、チャールズ・マッキントッシュ氏による防水素材「マッキントッシュクロス」の発明から始まった。この防水素材は2枚のコットン(綿)の間に天然ゴムを挟んだもので、当時としては画期的な技術革新だった。

 時を経て現在は、英国有数の富豪と言われるリチャード・トンプソン氏が出資する投資会社、スターナバスが株式の80%を握る。投資会社の傘下に入ると、一気に拡大戦略に打って出るのが高級ブランド企業の常だが、マッキントッシュの経営はなぜか昨年まで、非常に地味なものだった。

写真:永川 智子

 独自の店舗を全く持たず、英国内の百貨店などに商品を供給したり、OEM(相手先ブランドによる生産)でルイ・ヴィトンやエルメスにコートを納入していた。月商はせいぜい20万~30万ポンド(4000万~6000万円)程度というのがつい最近までのマッキントッシュの姿である。

 日本でも地味な存在であることに変わりはない。昨今、男性ファッション誌などに取り上げられることが多く、知名度は高いが、その割に販売網が小さいのがネックになってきた。八木通商が総代理店として製品を輸入しているものの、小売の大半はビームスなどのいわゆるセレクトショップが担っているにすぎない。

中途半端に目をつけた丸紅

 いわばブランドとしては中途半端としか言いようがなかったのがマッキントッシュである。そこに目をつけたのが日本の総合商社だった。丸紅の欧州法人、丸紅欧州会社が総額75万ポンド(約1億5000万円)を投じて15%の株式を取得したのは昨年3月のこと。当時はスターナバスが95%の株式を保有しており、丸紅は同社から一部の株式を買い取ったわけだ。

 丸紅が狙うのはまさに、地味なブランドだったマッキントッシュの活性化と海外展開である。しかもユニークなのは、マッキントッシュ単独ではなく、もう1つのブランドとの資本、販路の融合を足場に拡大を図ろうとしていることにある。高級ブランド店が軒を連ねるロンドンのオールドボンドストリートに程近い、バーリントンアーケード。ここに2004年9月、マッキントッシュとしては初めての路面店がオープンした。

老舗かばんメーカーと融合図る

 といってもこの1号店、マッキントッシュの単独運営ではない。共同で運営するのは、こちらも英国の老舗のかばんメーカー「グローブ・トロッター」である。同社は紙を独特の製法で加工したハードケースで有名なのだが、実はここにも丸紅が30%出資している。つまりこの2つのブランドの融合を進めようというのが丸紅の戦略なのである。

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「マッキントッシュ――丸紅を迎え国際化図る」の著者

田村 俊一

田村 俊一(たむら・しゅんいち)

日経ビジネス編集長

1989年日経BP社に入社。日経リゾートを経て1993年から日経ビジネス編集部。日経新聞経済部、日経ビジネス・ロンドン特派員、日経ビジネス副編集長、日経新聞産業部次長を経て2014年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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