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実態は解体屋、取り立て屋、弱者いじめ

プライベート・エクイティ・ファンドに騙されるな

  • 神谷 秀樹

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2006年7月4日(火)

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 「解体屋」「取り立て屋」「弱い者いじめ」という言葉を聞いて、これが現代の投資手法だとは誰も思うまい。(未公開会社に投資する)プライベート・エクイティ・ファンドと言えば、いかにも先進的な金融ビジネスのように聞こえる。しかしその実態は、昔ながらの金儲け手法に過ぎない。全部とは言わないが、大部分がそうだ。まず3つの言葉の解説から始めよう。

(1)解体屋

 故障して動かなくなった自動車を二束三文で買ってきて、部品にばらして売れるものを全部売る。部品を売った総額は元値よりもはるかに高い。同様のことを投資手法に置き換えると、株価が低迷している会社を買い、不動産、子会社、事業部を売却し、現金は配当に回して、解体していく。最終的に得る総額は買値よりもはるかに高い。

(2)取り立て屋

 金融機関から焦げついた債権を買い取る。元本を100とすれば、例えば30で買う。買ったら即、支払いを滞らせている借入人の所に行き「あなたの借金を半分に減らしてあげる」と言って50で買い戻させる。これで20儲かる。これが不良資産のバルクセールと言われるものの実態だ。

(3)弱い者いじめ

 弱っている会社を買収する。ほとんどの場合、8割は借金して買う。買ったら、まず経費削減と大量解雇を実施する。次に残った社員に言う。「皆さんの年金は諦めて下さい。年金を諦めれば雇用は継続されます。皆さんが応じないならこの会社は倒産です」。これで年金部分の負担が一気に軽くなる。

 また、その会社がフランチャイズチェーンであれば、加盟店に「明日から皆さんに従来よりも多く広告宣伝費を負担していただきます」などと言って、本社経費をたっぷり付け替える。またアルバイトの賃金を圧縮し、パパ・ママ・オーナーに長時間労働を強いる。

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