• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

急成長するスイスの時計ブランド創始者
フランク・ミュラー氏に聞く

作りたいものを作る、障害は後から解決すればいい

2006年7月26日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 ―― 時計や時間に対する基本的な哲学を聞かせてください。

 
フランク・ミュラー氏
1958年スイス・ヌーシャテル州生まれ、48歳。ジュネーブ時計学校卒業後、時計修理などの仕事で名声を高める。83年に懐中時計だけにとどまっていた複雑時計機能を腕時計に搭載するコンセプトを考案、コレクターの間でますます注目を集める。92年にヴァルタン・シルマケス氏と共同で、フランク・ミュラー・ウォッチランドを設立、現在に至る。(写真:石川 善丈)

 ミュラー 時間というのは人間が作った概念です。ですから私は時計を作るに当たって、時間というものを視覚で判断でき、理解でき、そして不思議に思ってもらう、そういう時計を作ってきました。

 例えば「クレイジー・アワーズ」というシリーズがありますが、これは普通の時計と違って、文字盤は12から1、2、3と規則的に並んでいません。昔は昼の12時になれば皆昼食を食べたでしょうが、時代は変わって今は個人によって違います。

 12時の意味も変わっているのです。時計は時間を計る道具にしか過ぎませんから、別に12の位置に8があったって実は構わないわけです。つまり、クレイジー・アワーズは時間の意味を考えさせる時計なんです。

 ―― そう言われると、時計というのは不思議な道具ですね。

 ミュラー 時間を発明したのは人間ですが、人間は同時にその時間によって行動や考え方を縛られています。もし我々が1000年の寿命を持っていたとしたら、時間の意味というのは違ったものとなるでしょうね。そういうふうに意味を考えることが大事なんです。

 ―― 独特な時計のアイデアはどうやって思いつくのですか。

 ミュラー 他のアーティストとの違いはアイデア自体というよりも、実際に作ってみようと思うかどうかです。大抵は、アイデアがあっても開発予算やマーケティング方針などに縛られてしまいます。私はそんなことは全く考えません。

 作りたいものを作るんです。その結果、人々がその時計を受け入れてくれたら、それが商売になるんです。

コメント0

「「欧州ブランドビジネスの舞台裏」」のバックナンバー

一覧

「急成長するスイスの時計ブランド創始者
フランク・ミュラー氏に聞く」の著者

田村 俊一

田村 俊一(たむら・しゅんいち)

日経ビジネス編集長

1989年日経BP社に入社。日経リゾートを経て1993年から日経ビジネス編集部。日経新聞経済部、日経ビジネス・ロンドン特派員、日経ビジネス副編集長、日経新聞産業部次長を経て2014年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の社会に足りないのは起業家精神です。

デイビッド・ルーベンシュタイン 米カーライル・グループ共同創業者兼共同最高経営責任者