• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

世界が認めた日本の品格
戦略なき優しさが愛される

ウシオ電機会長 牛尾 治朗 氏

  • 水野 博泰

バックナンバー

2006年7月27日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

時代の端境期にあって「日本ブランド」が再評価されている。完璧を求める几帳面な国民性が「共生の時代」にベストマッチ。戦略なき底抜けの楽観と素朴な優しさが信頼と安心の源だ。世界を見渡しても類まれな格差なき幸福の国、ニッポン――。木漏れ日の差す21世紀にこそ、その品格が際立つ。

本誌(日経ビジネス編集部、以下同) 「ニッポン」というブランドが、世界の中で希薄化していくのではないかという見方があります。

牛尾 そうかな。僕はそうは思わない。逆ですよ。これからの時代、日本人が生まれながらにして持っている特質が世界でいよいよ高く評価されるようになるんじゃないかな。

本誌 どういうことですか。

牛尾 クルマや機械、電子部品、デジタル製品など、日本製品は世界で高く買ってもらえます。それは、壊れにくくてメンテナンスに手間とお金がかからない、すごく信頼性の高い良い製品だからです。

 そういう優れた製品を生み出しているのは、やっぱり、几帳面な完璧主義と言うのかな、緻密で、時間厳守で、傷1つ許さない、何でもピカピカに磨き上げないと気が済まない、そんな日本人が元来持っている気質ですよ。

 メーカーでは、経営幹部までが生産の現場が気になって気になって仕方がない。だから現場に行く。理屈じゃないんです。欧米ではエグゼクティブが工場に入り浸ってあれやこれやと指示を出すなんて考えられないことでしたが、1980年代前半に懸命に学んだんです。日本型生産、現場主義というものが製造業にとって正しいやり方だということをね。

 現場主義の仕組みは何とか80%ぐらいのところまで導入したんでしょう。でも、集団で協力する、集団で喜びを分かち合うというような国民性までは真似することはできなかった。

「ニッポン」の時代が来た

 衣服の裏生地にまで手をかけてしっかり縫製する、靴の見えない所まで糸のほつれがないように作る。そういう丁寧さが結局、モノを長持ちさせる。世の中が変わり、自然と共存するとか、人間に優しいということが経済や企業活動に求められるようになってくると、日本人のような完璧主義でないとオールラウンドに通用することができないのです。

本誌 ただ、かつては「日本製品は良いが、日本人の“顔”が見えない」などと揶揄されました。

牛尾 確かにそういう時期はありました。世界中で好んで日本製品が使われているのに、日本人はどっちかというと敬遠される。海外で日本人セールスマンが売り込みに行くと、かえって売り上げが落ちると言われたことさえありました。でも、最近は違うのです。

 米メリーランド大学と英BBCが世界で実施した調査で、「世界に最も良い影響を与える国」の第1位に日本が選ばれたんです。33カ国のうち31カ国で、回答者の過半数が日本のような国の存在が世界にとって好ましいと答えたわけですよ。ちなみに、「好ましくない」が過半数を超えたのは、韓国と中国だけでした。

コメント9

「特別編集版 ブランド進化論」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

短期保有者のいいようにさせたら、中長期で保有したいと考えている株主はどうなるのか。

貝沼 由久 ミネベアミツミ社長