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誰でも恐れるもの、誰にも必要なもの

2006年9月7日(木)

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 死をも恐れないような人でも、恐れおののいてしまうもの。それは病気です。

 数々の九死一生の戦いをやり越して中国を統一した始皇帝も晩年、病を恐れ、不老の薬を求めて日本に徐福を派遣したと言われます。命を受けた徐福は、「そんな薬などあるはずがない」と大勢の童男童女を連れて日本に渡り、二度と大陸に戻りませんでした。

 病気を恐れるのは、それが体に苦痛を与えるだけでなく、尊厳や友情といった人の心にかかわる部分をも破壊してしまうことがあるからです。

 「多病故人疎」――病気が多くなると、古い友人とも疎遠になる。

 唐時代の詩人、孟浩然が病気の淋しさを看破した詩です。友情とは、友に何かをすることによって生まれる情けです。病気で気力を失うと、情けが希薄になってしまいます。友人に限らず家族であっても、情けを与えられないと、心が痛むものです。

 病人を抱えた家族が、患者を療養施設に預けることがあります。患者にとっては家族から看病を受ける方が、本来は気が楽で幸せなのかもしれません。その一方で、家族に負担を与えてしまう状況に、心を痛めてしまいます。

 身内のいない施設に一人で過ごす寂しさと、家族から施しばかり受けることへのいたたまれなさ。そのどらちかを選ばなくてはならない時、「自分は施設にいる寂しさの方を取る」という人は、結構いるのではないでしょうか。

病気も役に立つ

 体だけではなく、心の健全性まで影響を与えてしまう病気。多くの宗教が病気の治癒を対象にするのは、うべなるかな。医療が発達していなかった昔には、医者はだいたい宣教師や和尚がなっていました。彼らの施しで奇跡的に病気が治れば、それは布教活動の大きな助けになります。

 これまで病気の暗い部分ばかり強調してきましたが、すべてが悪というわけでもありません。病気をすることで畏怖の念を抱き、それがその後の人生のプラスになることもあるからです。

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