• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

8月15日に北京にいました

2006年8月17日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 偶然ですが、僕は8月15日には北京にいました。僕の体内時計はかなり正確で、だいたい同じ時間に起きます。北京は東京より時差で1時間早いので、北京滞在中の僕は、朝刊が届かない時間に目覚めてしまいます。ですから朝のニュースは、インターネットのニュースサイトから得ています。

 8月15日、僕は北京で、小泉純一郎総理が靖国参拝した記事をインターネットで読みました。予想していたことなので、記事を読んでもさほど驚きはしませんでした。率直な感想は、「僕は日本にいなくてよかった」というものです。

 この記事は16日の早朝に執筆しました。だから当日、日本がどのような様子だったのかは想像に頼っています。恐らく15日の日本のテレビや新聞は、小泉総理の参拝で大騒ぎだったことでしょう。政治家、評論家、時にはタレントと言われる人までもが支持派と反対派にわかれ、感情的になって意見を闘わせた場面もあったのではないでしょうか。

 もし僕が15日に日本にいたら、こうした喧噪の渦の中に飲み込まれていたかもしれません。実際、あるテレビ局から事前に靖国参拝問題に関して出演依頼がありました。そのテレビ局には「当日は、日本にいない」ということで許していただきました。

関心低いが、熟知している

 日本の方々は信じ難いと思いますが、小泉総理の靖国参拝について、中国の市民は驚くほど関心が薄いのです。少なくとも日本の人たちより、市民レベルでこの問題については騒いでいません。中国のテレビや新聞は、大きなニュースとして扱いましたが、かといって特別扱いするまでには至っていません。

 過熱はしていませんが、北京市民のほとんどはこの靖国問題を認識しています。何しろ、小泉総理が就任してからこの5年間、毎年、靖国参拝が「重大ニュース」として登場し続けました。おかげで政治に無関心の中国市民でさえも「東京に靖国神社というものがあって、戦争の重大な責任を負ったA級戦犯も大勢の戦没者と共に祀られている。日本の総理大臣はA級戦犯も英霊として、その神社に参拝している」と頭の中にたたきこまれています。

なぜ個人の心の自由を、なぜ選挙公約にするのか

 僕の知人の何人かに意見を聞きました。フェアのために参拝派の主張を紹介しておきました。「心の自由」「宗教の自由」「死後は平等」などを説明しました。すると、

 「『個人の心の問題』なら、なぜ選挙の公約にするか」。
 「『宗教の自由』と言ったが、明らかに政治的計算だ」。
 「『死後平等』なら、凶悪犯罪を犯した死刑囚の霊を祀ることは許すのか」。

などの僕が答えられない質問をしてきました。

コメント71件コメント/レビュー

靖国についてとやかく言うのは、中国による政治カードでしょう。明白なこと。(2007/01/25)

「宋文洲の傍目八目」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

靖国についてとやかく言うのは、中国による政治カードでしょう。明白なこと。(2007/01/25)

他の方のコメントでも挙げられていたが,日本国憲法には「思想及び良心の自由」(19条)「信教の自由」(20条)が定められており,その意味で小泉氏個人が靖国神社に参拝することは(たとえ同じ日本人であっても)他人がとやかくいう問題ではありません。が,憲法20条は同時に「いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない」「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」と定めており,その意味では小泉氏は「首相」としての時間や(移動に用いる車や警護の費用も含め)国費を使って参拝を行ってはいけません。以上より,一番いいのは無宗教の国家慰霊施設を作ることなのは明らかでしょう(実際筋の通った反対論を聞いたことがない)。また靖国参拝を「心の問題」という当の小泉氏が,「愛国心」という他人がとやかくいうべきではない「心の問題」を法律で規制する考えを持っていたところからは,「心の問題」という言葉を自分に都合のいいときだけ使っていた,ということがよくわかります。(2007/01/06)

宋さん、大ファンです!コラムの存在は最近知って、読み始めました!僕は大学で歴史を学んでいるので靖国問題に大変な興味があります!その僕が思う問題点は以下の通りです!・参拝に賛成か反対かという単純すぎる形で報じられている!・大して知識も無い芸能人とかがTVがいかな影響力を持つか認識せずに発言している!・政治家が歴史を述べている!以上3つです!参拝は「行きたい人は行けばいいし、行きたくなければいかなけりゃいい。」これで良いと思うのです!無知な芸能人は論外として、政治家は国益を背負っているので中立的に述べられるべき「歴史」を語るべきではないと思うのです!(2006/09/13)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本の経営者は、経験を積んだ事業なら 失敗しないと思い込む傾向がある。

三品 和広 神戸大学教授