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バンカーの使命、起業家の使命感

  • 神谷 秀樹

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2006年9月6日(水)

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 いわゆるホリエモン事件は起業家のあり方について人々に再考する機会を与えた。また、今年に入ってからの新興株式市場の低迷は、安易に株式公開に走った経営者、それを助長した幹事証券、そして投資家に反省を促したのではないだろうか。強い規律を持ち、自分がつくった会社を長年、発展させていく起業家というのは、それほど数多くいるわけではない。

住友銀行時代に教わった融資哲学

 私は今から31年前、大学を出てまず住友銀行(現三井住友銀行)に入行した。当時の住友は、起業家の発掘・育成に非常に熱心だった。住友グループは三菱、三井両グループに比べて小さく、また日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)のような国策銀行でもなかったため、グループ外の有望な企業を顧客に持つ必要があった。

 こうした方針から松下、井植(三洋)、松田(マツダ)、石橋(ブリジストン)、武田、出光といった起業家を発掘・育成し、優良顧客にしてきた。銀行が誇りとしたのは、住友の名がつく企業よりも、むしろこうした新興企業のリストだった。

 住友には当時「調査カード」という企業内容をまとめる数ページのカードがあり、融資担当者がこれを作成した。企業調査の手ほどきをする「調査カードの手引き」という教科書もあった。カードの記入は、まず上3センチくらいに経営者の人物略歴をまとめる項から始まった。

 大きな面積ではない。しかし上司からは「融資をするか否かの9割はこの3センチで決まる」と教わった。住友は経営者の人物本位で融資を決めていたのである。これは現在ベンチャーキャピタルが投資するか否かを決める基準と違いがなく、戦後の焼け野原から、このようにして起業家が発掘され、若い企業が育てられた。

夢は挫折すれば、捨てられてしまう

 ロバーツ・ミタニの顧客のほとんども、相手は創業者である。私は住友時代から数えて31年間、バンカーという職業を続けているが、その大半を起業家と共に過ごしてきたことになる。そんな私から見て、成功する起業家とはどのような人物なのか。いつも明確に意識してきたわけではないが、振り返ってみれば、恐らく以下のような資質を持つ人物に引かれ、融資や投資をしてきたと思う。

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