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第10回(最終回)「その業界のプロの仕事には感動すら覚える」

企業再生に投資するゴールドマン・サックス証券

  • 杉山 泰一

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2006年9月5日(火)

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 「現場をやる気にする企業再生」の最終回では、トークツ・グループとアルプス・カワムラの再生案件でリヴァンプと提携する米大手証券会社ゴールドマン・サックス東京支店戦略投資部のインタビューを紹介する。今回登場するのは、田中健二氏、鎌田武氏、鈴木正樹氏の3人のヴァイス・プレジデントである。

 二十数人から成るこの企業再生チームは、自己資金を投じて、リヴァンプと共同で2社の株式を購入。さらに、デット・エクイティ・スワップ(債務の株式化)などの財務テクニックを駆使して資本を増強し、両社を財務的な苦境から救った。その後の事業再生はリヴァンプに委ねている。

 このチームは、財務状況は厳しいが立て直せると判断した企業を発掘して投資し、個別案件ごとに事業再生を第三者に任せる手法を採る。例えば、複数の旅館の再生では星野リゾート(長野県軽井沢町)と、約250店の美容室を運営する多賀志(東京都台東区)の再生ではヤマノホールディングスと提携。つまり、その業種のビジネスに詳しい企業と組むのだ。基本的には、業績を回復させ企業価値を高めてから株式を売却して、キャピタルゲインを狙う。

「投資家」の立場で会社の価値を高める

――戦略投資部が手がける企業再生のビジネスモデルはユニークですね。投資家から集めた資金ではなく、自己資金を投じるという点で、再生ファンド会社とは違います。戦略投資部がトークツやアルプス・カワムラに出資したのに加え、2社それぞれの事業を再生するパートナー企業としてリヴァンプを選んだ理由を教えてください。今後もいろんな再生案件で、リヴァンプとパートナーシップを組むのでしょうか。

ゴールドマン・サックスの3人
ゴールドマン・サックス証券で企業再生による投資ビジネスを展開する戦略投資部の田中健二氏(左)と鎌田武氏(右)

 鈴木 誤解を与えたくないので最初に伝えておきますが、私たちはリヴァンプと全面提携しているわけではありません。靴卸しのトークツの再生案件、帽子卸しのアルプス・カワムラの再生案件と、それぞれ個別に見て、どちらもリヴァンプにお願いするのが一番良いと判断した結果なのです。澤田さんも玉塚さんもアパレル業界に詳しいし、ほかのスタッフも経営破綻した企業や業績不振企業を再生させる事業にふさわしい。

 だから、旅館の再生では星野リゾートの星野さん(星野佳路社長)と組んでいます。また、年賀状や婚礼関連の印刷事業を手がけるマイプリント(東京都多摩市)の再生では日興アントファクトリー(東京都千代田区)に現場改革をお願いしています。

 私たちは自分が投資家であるという発想で動いているので、業績が思わしくない企業を単に業務改善するだけではだめです。(新規事業を立ち上げるなどして)会社の価値を高める必要があります。IPO(新規株式公開)できるようにするか、同業他社から欲しがられるような会社にするなど、“出口”がなければ意味がありません。
 
 ただし、トークツやアルプス・カワムラの場合、両社を合算しても売上高は300億円程度しかありません。そこで、業界ごとに深掘りできないかどうか検討しています。つまり、良い形で両社を業界再編の核にしていきたいと考えています。

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