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安倍晋三首相にエールを送ります

2006年9月28日(木)

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 2年前に安倍晋三さんと、たまたまコンサートで会いました。これが僕が安倍さんと知り合うきっかけでした。その後、知り合いの経営者のホームパーティーなどで同席したりなど会う機会が増すごとに交友を深め、赤坂プリンスホテルのレストランでご夫妻と会食するようになりました。

 その安倍晋三さんが総理大臣になりました。知り合った当時も官房副長官など政府の要職にありましたが、今は首相という身分。このコラムで安倍さんと私的に築き上げた関係を書くべきかどうかは悩みましたが、実際に忌憚なく意見を交換するような関係にならないと分からないような感覚を読者の皆さんに伝えたいと思い筆を執りました。

 最初にお断りしますが、僕は何も総理大臣とのつき合いをひけらかしたいから書くのではありません。僕は外国人で日本の政治とは無縁の人間です。日本で会社を興しましたが、今は経営の一線から身を引いたので、有力政治家とのつき合いをことさら自慢しても、何のメリットもありません。

 むしろあらぬ誤解を受けるだけかもしれない。それでも、安倍さんと交流してきたことを紹介しよう思ったのは、僕が感じた人間・安倍晋三と世間のイメージがややかけ離れているように思えたからです。

本当にタカ派?

 世間と僕とのギャップの1つに安倍さんは、小泉外交の影響もありますが、特に対アジア外交ではタカ派的、右翼的な思想の持ち主という評判があります。確かに安倍さんは僕がドッキとするようなことをおっしゃる時もありますが、無意味にナショナリズムを煽るような浅薄な政治家ではないと思います。タカ派の政治家としてくくられますが、僕は彼が中国に嫌悪感を持っているようには感じませんでした。

 そもそも僕のような中国人を丁重にご夫婦で歓待してくれるところからみても、お互いに通じるものがあれば、国籍や人種を問わず自然につき合える人だと思います。もちろん政治家一流のパフォーマンスとして中国人と仲良くしてみせることだってあるかもしれません。

 仮に下心があれば、若造の僕だって起業して社内外のいろいろな人間を見てきたので、ある程度は人の本心を見極めることができます。僕の経験では安倍さんは、裏表があるような人には思えません。話をしていると彼ほど相手に好感を持たせてくれる人は珍しい。どんな名優でも、嫌いな相手に好印象を与えることは難しいのではないでしょうか。

安倍さんは憲法改正すべきだ

 政治家の最も重要な素質は何か。これについて素人の僕は答えられません。しかし、会う相手に好感を与えることは、恐らくかなり重要な要素だと思います。安倍さんはこの点においてほぼ満点だと思います。傲慢な政治家とカリスマを演出する政治家が多い中、安倍さんは本当にナイスガイだと思います。

 僕が安倍さんと個人的にお話しするようになったのは、ちょうど日中関係が悪化する最中でした。自民党に憲法改正プロジェクトチームが発足し、改正案の全容が明らかになった頃です。小泉首相の靖国神社参拝もあり、中国政府は日本の憲法改正に対して、日本が軍国化すると懸念を示した時期でした。

 僕は安倍さんにお願いしました。「安倍さん、認識と主張が異なって仕方がないのですが、日中の間にいる僕としてはあまり酷い状況になると困ります」。これに対して安倍さんは「大丈夫です。あまり行き過ぎないように我々が調整するから」とおっしゃいました。

 僕も日本は自分の憲法を制定すべきと考えます。現憲法は日本人ではなく米国人によって作られたことは明白です。これは第2次大戦の敗戦という歴史からも、そうせざるを得ないような運命だったのでしょう。しかし、施行から半世紀以上が過ぎています。

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