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日本は本当に「モノマネ大国」だったのか

  • 奥井 規晶

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2006年10月12日(木)

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 9月下旬に安倍政権が誕生してから約2週間。「美しい国、日本」を打ち出して総裁選に圧勝した模様はまだ記憶に新しい。

 「美しい国」を私は勝手に、この国の自然と、国民の精神、そして文化の3つの美しさだと思っている。

 ハリウッド映画「ラストサムライ」に見られるように、西洋人は少なくとも過去の日本を「美しい国」と思い描いている。この美しさは長い歴史の中から醸成されたもので、現在にも連綿と受け継がれている。日本は大陸の縁にあるという特性から、歴史的に様々な外国の文化や技術が流入してきた。

 幸いにも先の大戦直後の占領時代までは、他国に蹂躙されることもなく、古来新しい文化や技術を独自に改良して自分のモノとしてきたのだ。中国から伝わった漢字は平仮名やカタ仮名となり日本語となっているのがよい例だ。

 明治維新後の文明開化では「和魂洋才」という言葉が生まれたが、これこそが、日本を美しい国に保ち続けてきたDNAなのだ。私は外国人にこのことを説明する時に「ジャパナイゼーション(日本化)」という英語を用いる。欧米の文化や技術をありのまま受け入れるのではなく、多少時間はかかっても日本なりに咀嚼(そしゃく)していく。これこそが「美しい国」の底力なのだ。

マネーゲームがまたはびこり出している

 過去を振り返れば、ジャパナイゼーションを忘れた時に日本は痛い思いをした。バブル時代には「額に汗して働く」美徳を忘れ、金融ゲームに走って失われた10年を迎えた。その時期に米国経済が好調だったため、それをマネして安易な成果主義やリストラに走った。今、日本経済が復活を遂げつつある中で、またかつてのようなマネーゲームがはびこり出している。このタイミングで安倍政権が「美しい国」を標榜するのは、まさに時宜を得ていると思う。

 私はこの連載で、ジャパナイゼーション(和魂洋才)というキーワードで最近の時流や経済的な出来事を説明し、我々のDNAがいかに根深いものなのかを解説したい。

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