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プラットフォーム技術の導入を
コア・コンピタンス問い直す契機に

半導体パネル

2006年11月6日(月)

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 BRICs など新興市場が急拡大し、従来以上に一気に製品展開する瞬発力が求められる中、デジタル家電市場で基幹LSI を中心に製品分野をまたいでハード/ソフト開発環境を統合する「プラットフォーム技術」が注目されている。このセッションでは、プラットフォームの導入に当たって考慮すべき点や、もたらされる開発手法の変化などについて討論がなされた。



■ Panelist ■

ルネサス テクノロジ 常務取締役 兼 経営企画本部 本部長 稲吉秀夫

日本テキサス・インスツルメンツ
チーフテクノロジーオフィサー 兼 ASP事業部開発本部本部長
 高見沢 隆

NECエレクトロニクス 第二システム事業本部 事業本部長 新津茂夫

 初めに、皆様が提唱するプラットフォーム技術の開発動向についてご紹介ください。

開発効率の大幅アップを狙い
各社各様の技術体系

日経エレクトロニクス副編集長 枝洋樹
Moderator
日経エレクトロニクス副編集長
枝洋樹

稲吉 「EXREAL」(エクスリアル)プラットフォームの特徴は、「高い継承性」「スケーラビリティー」「ヘテロジニアスな構成」「プラットフォーム間でのコンバージェンス」です。ハードウエアやソフトウエアをつなぐ(Linkする)インターコネクト技術によってそれぞれのコンポーネントを最適化します。新規チップ開発で40%の期間短縮が可能です。EXREALを核に、分野別のアプリケーション・プラットフォームとパートナー各社とのパートナーシップをベースに統合ソリューションを提供する、そのようなビジネスモデルを目指して開発を進めています。

高見沢 テキサス・インスツルメンツ(TI)ではデジタル家電開発環境の、特にビデオ・アプリケーションに対するソリューションとして「DaVinci(ダビンチ)」テクノロジーをリリースしました。TI から提供するハードウエアとソフトウエア、そしてソフトウエアについてはプラットフォームに則って作られたサードパーティー製のものも利用できるオープンな開発環境です。TIの6000シリーズというメインストリームのDSP(デジタル信号処理装置)を採用し、「デバイス」「開発ツール」「ソフトウエア」「パートナー」という4つのキーコンポーネントによって、デジタルAV機器の新製品開発を強力にバックアップします。

新津 ハードウエア・プラットフォームは、デジタルAV 分野の「EMMA(エマ)」、携帯機器分野の「MPシリーズ」、そして開発中の車載情報システム向けを含めて分野ごとに最適化した3種を提供します。そして分野最適LSIと分野横断ソフトとで構成する統合プラットフォーム「OViA(オヴィア)」を提唱しています。EMMAは、2年ごとに機能が大幅アップするチップと、共通ドライバーなどのソフトウエア・プラットフォームによって各種のAVシステムが柔軟に構成でき、複合製品も作りやすくなります。今後も増大するソフト規模に対応できるプラットフォームを提供していきます。

独自部分に集中するために任せられるところは任せる

 さて、プラットフォームはマクロ的に見ると導入することで効率化が図れますが、現場から見ると従来の設計資産を捨てるなどの痛みを伴います。セットメーカーから見た時にどんな覚悟で導入を決めるべきでしょうか?

新津 確かにセットメーカーに提案しても、現在のセットの開発に忙しく、新しいプラットフォームの導入が難しいということはあります。しかし、製品が複合化したり規模が大きくなったりすることで、いずれは自分達だけで作り続けていくのは難しくなります。プラットフォームを利用して人に任せるところは任せ、自分で独自に作る部分にリソースを集中するという考え方にシフトしていただければと思います。

高見沢 例えば最新のコーデック(圧縮伸張回路)を開発する際、標準として従わなければならない部分と、最終的に良い画質を出すという自分達のノウハウで作り込むという付加価値の部分があるように、限られたリソースの中で競争力の高い製品を作るにはプラットフォームは有効だと思います。その際、プラットフォームにも様々なものがありますし、このような時代ですからプラットフォームをサポートする会社がなくなってしまうこともあり得るので、プラットフォームを選定する目は重要になると思います。

ルネサス テクノロジ 常務取締役 兼 経営企画本部 本部長 稲吉秀夫氏
ルネサス テクノロジ 常務取締役 兼 経営企画本部 本部長 稲吉秀夫氏   (写真:陶山勉 以下同)

稲吉 ほとんどの顧客もそれぞれに自社のプラットフォームを持っていますので、顧客にこういうことを覚悟してくださいという形ではなかなか受け入れられません。顧客のプラットフォームをどうブラッシュアップできるのか、我々のプラットフォームをどう組み込んでいただくかという考えでそれぞれ個別に議論してやっていますし、それができるようなフレキシブルなプラットフォームにしようと開発を進めています。

新津 独自色を出すにもソフトウエア規模が100万~300万行にもなるとセットメーカーの開発費用も莫大になります。ですからプラットフォームで共通のものを使って相乗りしようという考え方に行き着きますが、そうなると差異化ができないという話になります。これは議論の余地があるところですが、それをどう差異化するかのポイントが、そこに載るミドルウエアやソフトウエアにあると私は考えています。

 では、プラットフォーム技術の導入を決めたとして、今までの製品も作り続けながら導入を準備する期間はどのぐらい考えればよいのでしょうか?

新津 1年では無理で、1年半ぐらいかかると聞きます。なぜなら、やはり今までのセットも並行して作らなければならず、一つのセットを作るのに1年~1年半かかるため、どうしてもその期間かかってしまうようです。

 私の用意した、プラットフォーム技術の導入を山登りに例えた絵では、共通プラットフォームという山を登りきると後は平坦な楽な道のように見えるのですが、実際はいかがでしょうか?

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