• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

マーケティング力、コスト競争力、現地化
BRICs市場再挑戦のための3つのカギ

ものづくりサミット

2006年11月6日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 世界の携帯電話市場でトップを走るフィンランドのノキア社。その強さの源泉は2005 年度に56もの新機種を投入した多品種少量生産とそれを実現する開発・生産体制にある。「ものづくりサミット」前半では、その体制を作り上げた同社の施策の実態に迫った。一方、BRICs など海外新興市場のエレクトロニクス産業が活況を呈している。日本の電機メーカーの競争力確保には、こうした市場の攻略が不可欠だ。「ものづくりサミット」後半では、そのための戦略や克服すべき課題を話し合ってもらった。



■ Panelist ■

ノキア・ジャパン アジア・グローバル・ソーシング本部 ディレクター 加茂野 高

松下電器産業 グローバル戦略研究所首席研究員 安積敏政

富士通 電子デバイス事業本部戦略企画室 主席部長 大山 聡

加茂野 ノキアは携帯市場を、モバイル、インターネット&マルチメディア、ホーム、エンタープライズの4ドメインに分類し、それぞれに対応する形でビジネスユニットを組んでいます。世界の携帯電話機市場はすでにコモディティー化していますが、1日の新規加入者は129万人、買い換え需要だけで年間10億台に達する成長市場です。その中で、ローエンド製品は低価格化が加速し、ハイエンドのマルチメディア端末は一層の高機能化が求められています。

 ノキアはマーケットを(1)先端技術や機能を重視するエッジ領域、(2)機能とコストを両立させる成長領域、(3)コスト重視の成熟領域――に分け、テクノロジーと製品の1.タイム・ツー・マーケット、2.研究開発の生産性、3.製品コスト、4.品質の4つをキーワードにしています。

 以前、ノキアでは製品を個別に開発していたため壁にぶつかった経験があり、その反省から数種類のプラットフォームを作り、使い回すことにしました。そこでユーザーから見えない部分はプラットフォームとして共通化し、ユーザーから見える部分はモデル毎にパーソナル化し、研究開発の効率化と顧客満足度向上のバランスを取ります。これによって、4つのキーワードを実現し、日本や韓国などのハイエンド市場と新興国を軸としたカスタム市場の両方の攻略を目指しています。

顧客から見たバリューがプラットフォーム化の基準

ノキア・ジャパン アジア・グローバル・ソーシング本部ディレクター 加茂野 高氏
ノキア・ジャパン アジア・グローバル・ソーシング本部 ディレクター 加茂野 高氏   (写真:三吉健心 以下同)

 また、得意な技術を持つサプライヤーにワンストップ・ショッピングを依頼し、水平展開で各モジュールを組み上げます。ノキア自身にはデバイス技術もマテリアル技術もないため、ノキアの戦略を支えるのはサプライヤーとのパートナーシップです。そのために、サプライヤーはできるだけ絞り込み、強力な企業と長く深く付き合うことで、一緒になって市場を攻めていきます。ノキアは今年生産を開始したインドなど世界9カ所に工場を持っています。インド工場は2008年度には月産5000万台を生産しますが、世界市場の半分をアジアが占める中で、日本を中心にしたアジアの企業とのパートナーシップが今後、ますます重要になっていくと思います。

日経エレクトロニクス発行人 藤堂安人
Moderator
日経エレクトロニクス発行人
藤堂安人

藤堂 1999年、プラットフォーム・ベースへの転換時の環境や危機感はどのようなものだったのでしょうか?

加茂野 ノキアは世界に10カ所以上の研究開発拠点があり、当時はひとつのモデルの開発に2~3年かかっていました。そこで参考にしたのが自動車産業です。自動車メーカーは共通のプラットフォームの上で、様々なモデルを開発します。このやり方であれば、開発しやすいと考えたのです。

藤堂 プラットフォーム数が増えるのをどのようにして抑えるのですか?

加茂野 研究開発には、製品化部門とプラットフォーム化部門があり、両者でやり取りして最適化を図っています。プラットフォーム化の担当技術者は世界で2000人ほどで、彼らがサプライヤーとコラボレーションしながら、プラットフォーム化を進めます。

藤堂 共通化と差異化のトレードオフの関係をどのように解決しているのでしょうか?

加茂野 キーワードは顧客から見たバリューです。ユーザーにとって関係ない部分は共通化します。

藤堂 技術者のモチベーションは、どのような形で高めているのですか?

加茂野 組織を明確に分けているので、製品化部門は製品の販売、プラットフォーム化部門はモジュールの製品への採用を基準に評価します。局所的な満足ではなく、会社全体と各組織のパフォーマンスという基準で、モチベーションを高めることが可能です。

コメント0

「デジタル大融合~発展へのロードマップ~」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック