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「品質」超えた、「品格」あるモノ作りを

いまこそ中小企業に学ぼう

  • 常盤文克

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2007年1月22日(月)

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 最近、私は中小企業の人たちの逞しい生き方や仕事観に関心を持ち、その現場を訪ねたり、経営者の方々と話をする機会が増えてきました。そこで改めて実感しているのが、日本の中小企業が持つ高い技術力、仕事に打ち込む情熱、そして難題に挑む力強いエネルギーです。元気のいい中小企業の工場の現場には、何か熱気のようなものが漂っているように感じてなりません。

 そんな中小企業の高い技術力や逞しい仕事魂が、日本の経済成長を陰で支えてきたのです。大企業が最終製品を作る過程では、様々な金型や部品だけでなく製造機械や装置などが必要ですが、これらを提供しているのが実は中小企業であることが多いのです。大企業は、強くて頼りになる中小企業があってこそ成り立つのです。

 つまり、中小企業は大企業の工場の工場であり、日本の製造業の陰の主役なのです。今回はこうした中小企業の持ち味を再確認しながら、それを大企業の経営に生かせないか考えてみたいと思います。

中小企業に学ぶべきことはたくさんある

 そもそも「大企業」「中小企業」という呼び方は、さも中小企業の能力が大企業よりも劣っているとの誤解を招きかねない響きがあります。当然の事ながら、それは間違っていますし、むしろ中小企業の方が優れている点が多々あります。

 日経ビジネスの連載「小さなトップランナー」に登場する企業のように、限られた分野ではあるものの、独自の技術やアイデアで市場を席巻する元気のいい中小企業は数多くあります。これらの中には、その企業しか作れない製品や、その企業しか持っていない高度な技術もたくさんあるのです。確かに規模の大中小こそ違いますが、技術力や創造力に関して言えば、中小は大に優るとも劣りません。企業の優劣を評価する尺度は、規模だけではないのです。

 こうした中小企業の姿を見ていると、大企業は中小企業に学ぶべきところが数々あるように思います。

 例えば、自分たちの手がけた技術やモノに対する自信や誇り、そしてそこから生み出される高い品質がそうです。ある中小企業の社長さんに品質の話題を持ちかけたところ、「うちは『品質』どころじゃなくて『品格』のあるモノを作らないといけない、といつも言っている」という答えが返ってきました。

 つまり、同じ材料と同じ機械を使って作っても、心を打ち込んで手がけたものには、品質を超えて作った人の品格が表れるというのです。さらに、「その人の心が豊かでないと品格のあるモノはできない」とも言っていました。心に残る言葉です。そこまで強い自負を持ち、モノづくりにこだわるからこそ、「本物」を継続して作れるのです。

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