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「謙虚さ、試行錯誤を忘れるな」

桜井正光リコー社長に聞く

2007年1月26日(金)

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 セブン-イレブン・ジャパンや薄型テレビメーカーなど、誰もが知る大手会社を裏方として支える、知名度が高いと言えない会社が、実は驚くような強さを持っている――。

 そんな会社の実情を、日経ビジネス2007年1月29日号では、特集「なくてはならない 最強の裏方カンパニー」として取り上げた。「裏方カンパニー」の強さは、取引先の悩みにとことんつき合い、それを解決し続けることから生まれる。

 彼らの持つ強さは、多くの日本企業にとって学ぶべきものがある。特に日本が得意とするものづくりでは、1社の力だけでは製品を生み出すことはできないだけに、取引相手の求めるものを引き出し、解決する力は重要だ。経済同友会の次期代表幹事で、現在は副代表幹事・新時代のものづくり基盤委員会委員長であるリコーの桜井正光社長に、支持される会社の条件を聞いた。

桜井正光(さくらい・まさみつ)氏
リコー社長


1942年1月8日東京生まれ。65歳。66年、早稲田大学第一理工学部卒業。同年リコー入社。技術本部技術管理室長を振り出しに、生産技術畑を歩む。84年リコーUKプロダクツ社長、93年リコー・ヨーロッパ社長。通算8年間にわたり欧州に滞在。96年4月から現職。今年4月に経済同友会代表幹事就任が内定している(現在は副代表幹事)。
写真:清水 盟貴

 「なくてはならない会社」――。とても味のある響きですね。今まで、こういう会社のあり方を、考えたこともありませんでしたが。

 思うに、なくてはならないというのは、単に競争力が強いことを指しているのではないでしょう。コア技術を持っていて、どんどん新製品を出したり、イノベーション(革新)を起こしていく会社を指すのでしょう。

 当社(リコー)は、新たな市場価値を創造し、それを事務機などを通じて顧客に提供することを経営の目標に据えています。このビジネスで、なくてはならない会社でありたいと、そう考えています。

 しかし、僕はそれでも(なくてはならない会社というには)足りないと思います。例えば、事業の展開の仕方が「反社会的」であったらどうか。たちまち、なくてはならないどころか、存在すら許されなくなる。やはり地球や社会に優しい、社会と共生する、そういうCSR(企業の社会的責任)の観点が必要です。

謙虚さが社会から支持を受けるもと

 ここから導き出せるのは、なくてはならない会社とは、まずは社会の役に立つ会社であり、それを継続できる会社だということです。

 日本企業の強さは、現場力にあります。トヨタ自動車の強さだってそう。そしてその強さは、市場の厳しさが生んでいるところが大きいと思うのです。日本の顧客は、例えば複写機の本体カバーにひっかき傷一つ付いただけで、それを許しませんね。斜めから照明を当てないと見えないぐらいのわずかな傷でも。

 だから、絶対にそういうものを出荷しちゃいけないというところから、設計や開発、生産技術などの見直しや改善が始まる。本当は企業の内部に、そうした厳しい目を持たないといけないのですが、日本の場合は、ちょっとした不具合も許さない社会、顧客がベースにあって、指摘を真正面から受け止めることで、生産技術などを発展させてきた。だから、なくてはならない会社のもう1つの条件は、謙虚であること。社会から選ばれることが条件になると思うのです。

社会に対して窓を開けているのか

 日本企業の多くは謙虚に、そして地道にビジネスをしてきた。ところが、ここ最近、我が国でも様々な企業不祥事が続いています。いろいろな原因があるでしょうが、根本は、情報をオープンにしていないことにあるのではないですか。

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「「謙虚さ、試行錯誤を忘れるな」」の著者

安倍 俊廣

安倍 俊廣(あべ・としひろ)

日経デジタルマーケティング編集長

1990年東京工業大学卒、同年日経BP入社。「日経コンピュータ」「日経情報ストラテジー」「日経ビジネス」で記者。「日経ビジネスアソシエ」副編集長、「日経デジタルマーケティング」副編集長などを経て、2015年7月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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