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キー局、U局、ネット、それぞれの編成事情
~テレビ東京アニメ事業部長・岩田圭介氏インタビュー(その2)

アニメ・ビジネス・フォーラム2007@NBonline

  • 中村 均

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2007年2月13日(火)

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――アニメ市場の概況は分かりました。では現状の各局のアニメ編成について、岩田さんの分析を教えてください。まずNHKから見ていきましょうか。

 NHKは予算の削減で、アニメからの積極モードから方向転換しているようですね。元気なのは土曜18時枠の「メジャー」くらいでしょうか。

 自分のところで作って、その作品をどうしていこうという動きは、もう見えなくなってきています。おそらくアニメに対して、投資をしていくという考え方は無いようにうかがえます。

 また、背景には、NHKでは企画する作品が絞られることもあるでしょう。この大きな理由は、NHKではアニメと商品を連動させたコマーシャルが打てないからです。商品化を狙う場合は最大のネックですよね。商品化したとしても、プロモーションなどに制約が付くため、民放局のように自由にはできません。

日本テレビは商品化より「本編優先」

――次に日本テレビ放送網はいかがでしょうか。

岩田圭介・メディア事業推進本部コンテンツ事業部次長兼アニメ事業部長

岩田圭介・メディア事業推進本部コンテンツ事業局次長アニメ事業担当兼アニメ事業部長

 民放では日テレさん、TBSさん、フジ(フジテレビジョン)さんもそうですが、漫画原作をアニメ化するよりもドラマ化や実写映画化する方に力を入れているようですね。

 アニメについても、例えば、「デスノート」では深夜アニメと連動して、大型の映画作りをやったりしていますしね。また、23時台にはアニメ版の「NANA」を放送したりするなど、商品化などの周辺ビジネスに頼らずに映像本編の強さで勝負しようとしています。だから、テレビ東京とは真逆の方向性かもしれないですね。

 ご承知のようにテレビ東京の場合、「ポケモン」にしろ、「遊戯王」にしろ、本編の内容ももちろんしっかりしていますけど、(ビジネスの)結果としては商品化ビジネスに頼っています。

 しかし、「NANA」は本編そのものがビジネスですよね。「NANA」を見たくて、あるいは音楽が聴きたくてという視聴者をつかんで数字(視聴率)もちゃんと取っています。端的に言えば、本編優先主義なんでしょうね。

――確かに映画「デスノート」の続編公開前の放送は大成功でしたね。

 前編の放送は視聴率を20%以上取ったわけでしょう。だから、本当に編成の勝利ですね。何でそれが日テレでできるかと言うと、もともとの考え方が違うからです。

--アニメは出版社なりビデオ・レコード会社なりが出資した制作委員会が作って、放送枠をテレビ局から買い取り、DVDや関連商品販売で回収する。これが深夜アニメでは一般的なモデルです。

 「デスノート」のアニメの作り方は、そういった「放送枠をどこかのビデオメーカーさんに買ってもらってから考える」、そういうやり方ではないんですね。「NANA」もそうですよね。もちろん、グループ内のビデオメーカーであるVAPとの連携はあるにせよ、編成部門が中心に作品を決めて、「映像だけで何とかしていくぜ」という考え方がなければ、ああいった編成はできません。

――なるほど。では系列の読売テレビについてはどうでしょう。

 Yテレ(読売テレビ)さんは日テレさんからのネットワークで月曜日19時から1時間の枠をやっていますが、新番組として「週刊少年サンデー」連載中の「結界師」を昨年10月に投入しました。ただ、ゴールデンでのアニメの地盤沈下という全体的なトレンドの中で、視聴率の獲得に苦しんでいるというのが現状です。おそらく、読売テレビさんのプロデューサーも小学館関係者も、この結果には満足していないと思います。

 ただ、どこに原因があるのかと言うと作品の問題ではなくて、あの時間帯でのアニメーション全体の視聴率が低下傾向にあるからなんですけどね。

――ゴールデンにはアニメのユーザーがいないということなんでしょうか。

視聴率は必ずしも周辺ビジネスに直結しない

 全体的なトレンドとしてはそういうことなんでしょう。とはいえ面白いのは、これだけ視聴率が低下傾向を続けながらも、特定の作品のDVDはものすごく売れていたりとかするのがアニメのビジネスなんです。

 つまり、視聴率とビジネスはそれほどリンクしていないということです。もちろん、読売テレビさんとしては、とにかく「結界師」の視聴率をどうにかしないといけないでしょう。

――あの枠は「金田一少年の事件簿」と「名探偵コナン」のときの視聴率が非常によかったですよね。

 そうですね。あの頃が一つの山だったのではないでしょうか。「コナン」は20%超えの時期もありましたからね。それが、今ではおよそ半分になっちゃったわけです。

 実は、これはうちの「ポケモン」も全く同じです。一時期15~16%はいきましたけれども、今では7~8%ですから、やはり半減ですね。

 でも、視聴率が半分になったけれども、ビジネス面では問題はありません。「コナン」はもともと商品化が中心ではないですし、劇場版も好調ですから影響は事実上ないと言えます。「ポケモン」もゲームや商品の市場は好調。半減しているのは視聴率だけで、あとは全部オーケーですからね。

――では、TBSはいかがですか?

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