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アニメのファイナンスはまだまだ進化する
~みずほ銀行ニュービジネスチーム逸見圭朗次長(前編)

アニメ・ビジネス・フォーラム2007@NBonline

  • 中村 均

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2007年2月23日(金)

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 アニメを中心に、映画、ゲームなどコンテンツ分野へのファイナンスに関してすでに百数十本の実績を持つみずほ銀行。今回はビジネスソリューション部ニュービジネスチームの逸見圭朗次長にアニメ業界のファイナンス動向を聞いた。


――現状のアニメというセクターを、ファイナンス面からどう見ていますか?

逸見圭朗・みずほ銀行ビジネスソリューション部ニュービジネスチーム次長

逸見圭朗・みずほ銀行ビジネスソリューション部ニュービジネスチーム次長

 少々失速気味とはいえ、ワールドワイドで「クール!」と言われ、まだまだアニメマーケットにはポテンシャルがあると思っています。市場規模としても、キャラクタービジネスを含めれば、「2兆円超え」と言われる程ですからね。

 金融マーケット的には、産業としての成長とともに、株式を公開するアニメ会社が増えており、老舗の東映アニメーション、トムス・エンタテインメントなどに加えて、GDH(=制作会社ゴンゾの持ち株会社)やプロダクション・アイジー(I.G)などが新たに市場に出てきました。これら以外でも、現在公開の準備を進めているところがいくつかあります。

 このような勢いの背景には経済産業省や、その関連の団体などがコンテンツ産業の育成のため、さまざまな支援制度を整備したことが理由の1つに挙げられます。

 その半面、一部には十分な体制が整っていないまま、市場に出たことで苦労している企業も見受けられます。

アニメ関連企業の決算を読む

――アニメ関連企業の中間決算発表は一部を除き軒並み減益でした。

 とりわけインパクトがあったのがGDHの中間連結決算(2006年9月中間期)でした。当初の売り上げ予想57億円から48億円への大幅な減額がなされ、利益も赤字となっています。これはDVDの売り上げ悪化に加え、同社が立ち上げたコンテンツファンドとの取引部分が、監査法人の指摘によって連結化することとなり、売り上げ計上できなくなったことが主な要因とされています。

 この会社は2006年夏の3大アニメ戦争(「ゲド戦記」「ブレイブストーリー」「カーズ」のうち、「ブレイブストーリー」を制作)の一角を担っていた実力ある会社なので、巻き返しに投資家の注目が集まっていますね。実際、今後の事業展開については、かなりのリストラを進めることを決定しています。

 一方、トムス・エンタテインメントはおおむね予想の範囲内でしたね。ここは製作本数の減少はあるもののロイヤルティー収入が堅調ですから。

 マーベラスエンターテイメントは売上高が増加するものの、取り扱い作品の再評価による償却で利益面では赤字でした。また、ウェッジホールディングスは傘下においた企業の業績未達が特別損失という形で影響し赤字となりました。ここも組織変更を実施しており、今後はそのプラスの影響に注目です。

 マッグガーデンは出版事業の不振で売上高並びに利益も減少し赤字でした。その後に発表されたプロダクションI.Gとの資本提携などでアニメ関連をテコに力強い復活を期待したいところです。

 こうしたアニメ産業の不振をよそに、“近い分野”のコンテンツを扱うゲーム産業は比較的好調なところが多かったですね。2006年はこのコントラストが印象的でした。

――株式を公開したことで作品以外の面でも評価の目にさらされていますね。アニメ関連企業が株式を公開するメリットはどこにあるんでしょうか。

株式公開にはデメリットも

 1つには一般の企業と同じく、銀行借り入れ以外の資金調達手段として有効ですよね。それ以外では社会的知名度の向上という点も挙げられます。また、産業自体のステータスの向上にもつながるでしょう。

 その一方で、デメリットもあります。それは内部管理や投資家対応などを含めたIR(投資家向け広報)コストの増加です。制作会社の多くは中小企業ですので、この負担はバカにはできません。株式による調達をゼロコストの資金ととらえている向きはいまだにありますが、実態はそうではないのです。

 ですから、株式公開という手段以外にも、コスト的にも、企業規模的にもアニメ制作会社に見合ったファイナンス手法が存在することを認識して、制作に臨む必要がありますね。

――アニメ制作会社におけるファイナンスのポイントは?

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